ナスのヘタ、あなたは、どうされてますか?
調理する時には、ザクッと切り落としてそのまま捨ててしまっている方がほとんどです。
どこからがヘタで、どこで切り落としたらよいか迷う方もいると思います。
そんなやっかいななすのへたはどこまで食べれるのか、ヘタの栄養や取り方と切り方をご紹介します。
目次
なすのへた、どこまで食べれるの?
なすのへたの部分は、先端のみなのです。なすと茎を繋いでいた、固い部分です。花びらのように広がっている部分は、「がく」と呼ばれ、これに隠れている部分は食べられます。
では、この切り落としたなすのへた、そのままポイッと捨ててしまうという方が大半でしょうが、実は、食べられます。
昔は、「へたが固くて、食べるとアクが多く体に悪い」と言われる事が多く、捨てられていました。
私の故郷でも、たいていの場合なすのへたはやはり捨てられていましたが、唯一、祖母がまるまるぬか漬けにした時にはへたごと食べていました。もちろん、私も食べていました。
最近は、料理の仕方次第で食べられるようになっています。漬け物はもちろんのこと、炒め物、煮物にも使われています。切り方に工夫して、調理してみると、柔らかくなり案外美味しいので試してみて下さい.
ただ調理する時、「がく」はトゲがあって、新鮮な物ほど先端が鋭いので取り除く必要があります。
取り除き方の前にどの部分が、「がく」かというと、花の裏側の星形のような形の部分です。なすの実がなると、なすに帽子を被せたような形になります。
出典:なすの花
なすの花の裏って、こんな感じになっているんですね〜!
なすのへたの栄養
調理する時に捨ててしまいがちななすのへたですが、意外にも役立つ栄養があります。
「プロテアーゼインビビター」という耳慣れない物質が、含まれています。これには、炎症を鎮めるという抗炎症作用があります。
切り落としたへたを黒くなるまで焼き、口内炎や歯痛部分につけると炎症が治まります。他に黒く焼いたへたをすりつぶして塩を混ぜたものを歯磨き粉としてすると、歯槽膿漏の予防になると言われています。
また、へたの紫色には本体のなすの皮と同様に「ナスニン」が含まれています。これはポリフェノールの一種で、最近見かける白色や緑色をしたなすには含まれていないので、注意して下さい。
「ナスニン」には、抗酸化作用があります。動脈硬化やがん予防、生活習慣病予防に効果的です。目の疲れを癒してくれる効果もあります。
なすのへたの取り方・切り方
なすのへたを落とす
がくの分かれ目をに包丁を入れて、へたを切り落とします。
もしどこまで切れば良いのかわからなくても、あとでヘタからナスの実を切り離すので、そこまで神経質になる必要はありません。
出典:レタスクラブ
なすのがくを取る
へたを切り落としてもまだがくがついている場合は、手で取り除きます。
出典:レタスクラブ
なすのへたの切り方
がくで隠れていた部分は薄紫色になっています。このがくで隠れていた部分と、紫色の部分(ナスの実)を分けるように切ります。これでヘタに少し身がついた状態と身だけの状態になります。
へたの部分は、縦に半分に切ってから、更に縦に半分、の4等分にすると柔らかくなります。スライスしてもいいですよ。
なすのへたを使った料理とレシピ
作ってみたら、美味しかったナスのヘタ料理をご紹介します。
以下、【なすのへたとじゃこの佃煮】2人分のレシピです。
材料
- なすのへた3個分
- じゃこ10g
- ごま油小さじ1
- 醬油・酒・みりんはそれぞれ大さじ1と1/3
- 水100ml
作り方
なすのへたの上部に茎がついていたら、切り落とします。
そして、薄切りにして約7分水に浸しておきます。その後へたをザルにあげ、水切りします。
鍋にごま油と水切りしたへた、じゃこの順番に入れて2,3分炒めます。そこに醬油・酒・みりん・水を入れ、中火で水気がなくなるまで煮ると出来上がりです。
お好みで、山椒を散らしても美味しいですよ。
なすのへたはどこまで食べれる?:まとめ
そのまま捨ててしまっていたナスのヘタも、色々な調理方法で体に良い物に変身します。せっかく体にいい物をそのまま捨ててしまうのは、もったいないと感じませんか?
食べるのは、ちょっと・・・と抵抗がある方も、健康に役立つ薬用と思って、食してみてはいかがでしょう?
口内炎など口の中に炎症が出た時には、ぜひ試してみたいですね。