クリスマスが祝日じゃない理由！クリスマスイブは？ |

クリスマスというと今や日本の一大イベントでもありますよね。日本人のほとんどがクリスマスをお祝いします。

一か月以上前からいろんなお店や町中でもクリスマスの曲が流れていたり、クリスマスグッズが販売されていたり、と日本全体がクリスマスムードになるくらいです。

ですが、クリスマスに学校や仕事が休みになることはありませんよね。

あんなにも盛り上がっているのに、公的には普段の日と変わらない扱いになっています。

日本では広く浸透しているクリスマスが、なぜ祝日ではないのでしょうか？

日本ではクリスマス・クリスマスイブが祝日でない理由、そしてクリスマス・クリスマスイブが祝日である国をご紹介します。

クリスマスが祝日じゃないのはなぜ？理由は

クリスマスが祝日にならない理由は、クリスマスが宗教的なイベントだからです。

キリスト教が日本に浸透していないからというわけではなく、日本の法律には信教の自由に関する規定が記載されていますが、そこに国や宗教はいかなる宗教にも特権を与えないという旨の記載があります。

クリスマスはもともとキリストの生誕祝いですので、宗教に関連するイベントです。

そのため、クリスマスを祝日にしてしまうとキリスト教に特権を与えてしまうことになります。

ですので、クリスマスを祝日にすると違憲になってしまうため、祝日にすることができないという事情があるのです。

日本も、かつては12月25日のクリスマスの日が祝日だったことがあります。昭和22年まではクリスマスが祝日でした。

しかし昭和23年7月20日に国民の祝日に関する法律が施行され、祝日から外されてしまいました。

ですが、この日はもともとクリスマスだから祝日だったわけではありません。

クリスマスとは関係なく、12月25日に大正天皇が亡くなったため、大正天皇祭として祝日になっていました。

過去にクリスマスは祝日だったと勘違いされていることがありますが、たまたま大正天皇が亡くなったのが12月25日であったからです。

そもそもクリスマスイブの意味をご存知でしょうか？クリスマスイブとは、クリスマスイブニングの略なのです。イブニング（Evening）＝夜ということになります。

そのため、クリスマスイブとは12月24日の日没から12月25日の深夜0時までのことを指します。

つまり24日の夜のみということなのです。イブを前日と誤解している人が多く、前夜祭という意味で使われていますが、間違いなのです。

そのため、なぜクリスマスイブが祝日ではないのかというと、夜のみがクリスマスイブですので、その日が一日クリスマスイブというわけではないからです。

日本はクリスマスが祝日ではありませんが、世界にはクリスマスが祝日となっている国もあります。というより世界的に見ると、ほとんどの国では祝日です。

祝日となっている国は、欧州連合加盟国は全てクリスマスが祝日になっています。ヨーロッパとアフリカの中では、スイス・トルコ・ヴァチカン市国・エジプト以外は全ての国が祝日です。

欧米はキリスト教圏ですので当然ですが、中にはキリスト教が盛んではない国でも祝日としている国があります。

日本の近くだと韓国・インドネシア・香港・マレーシア・ブルネイ・ミャンマー・フィリピン・シンガポールでもクリスマスが祝日とされています。

三大イスラム教徒であるブルネイ・インドネシア・マレーシアがそろってクリスマスが祝日というのは意外ですよね。

クリスマスが祝日である国では、基本的にクリスマスイブも祝日であることがほとんどです。

でも・・・さっきもお話ししましたように、クリスマスイブはイブ、つまりEveningで夜のみを指すはず。

では、なぜこのような国ではクリスマスイブも祝日なのかと言うと、イブはクリスマスの前日なので、準備をするための日だからです。

日本のようにクリスマスパーティーをしたり、ケーキを食べたりするわけではないのです。

このような国にとってのクリスマスイブは、日本にとっての大晦日だと考えると、わかりやすいですね。

ちなみにアメリカの場合ですと、夕方まではお店はやっているけど、ほとんどのお店は夕方に閉めてクリスマスの準備をします。

アメリカでなく、その他の海外の国のクリスマスの過ごし方については、こちらでも解説していますので参考にしてみてください↓

なぜクリスマスが祝日なのか、と言うことについてもより詳しく解説しています。

クリスマスが祝日になれば、周囲の目を気にしながら無理して休みを取ることや、クリスマスが仕事で終わってしまうなんてことはなくなるのですが、理由を見ると今後も日本でクリスマスが祝日になる可能性は低いです。

クリスマスを暇で過ごすことが無い、一人ぼっちで過ごさなくていい、仕事のあとに家族や恋人と過ごす楽しみがあるなどポジティブに考えて、休みではないけれどクリスマスを楽しく過ごしましょう。

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