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『悪魔の弁護人・御子柴礼司』第2話のあらすじとネタバレ感想!

投稿日:2019-12-15 更新日:

『悪魔の弁護人・御子柴礼司』あらすじとネタバレ感想

このページでは『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』第2話(2019年12月14日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。

「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」は、2019年12月7日スタートのフジテレビ系のドラマです。

悪魔の弁護人・御子柴礼司
~贖罪の奏鳴曲~

悪徳、法外な報酬、絶対勝訴。どんな依頼人でも必ず勝たせる悪魔の弁護士・御子柴礼司(要潤)には、凶悪犯罪を犯した元少年Aという衝撃の過去が!逆転に次ぐ逆転、戦慄の法廷ミステリーが開幕する!

【キャスト】御子柴礼司(要潤)/日下部洋子(ベッキー)/桜葉あすみ(玄理)/宝来兼人(本村健太郎)/横山紗矢(田中こなつ)/津田亜季子(奥菜恵)/稲見武雄(勝野洋)/岬恭平(津田寛治)

『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第2話のあらすじ

世田谷夫殺しの被告人、津田亜希子(奥菜恵)は何かを隠している。

そう確信した御子柴(要潤)は、留置場の亜希子に過去の記憶を尋ねる。

しかし亜希子は、小学校4年生で東京へ引っ越してきたとき以前の記憶がないと言う。

「あんなひどいことがあったんやけん、あとはいいことばっかりだよ」

父親の言葉……「ひどいこと」とは?

御子柴は追求するが、彼女は本当に思い出せないようだった。

 

洋子(ベッキー)の同居人、桜庭あすみ(玄理)は新聞記者だ。

御子柴の過去を探り、記事を書こうとしている。

情報を求められた洋子は、ストレートに御子柴に尋ねた。

「死体配達人は先生なんですか?」

「そうだ」

あっさり認める御子柴に、驚愕する洋子。

「隠しているわけじゃない。辞めたければいつでも辞めていい」

御子柴は冷静極まりない。

 

亜希子の次女、倫子が事務所を訪れた。

御子柴の過去を知った洋子は倫子を守ろうと気にかけている。

倫子を自宅に送り、料理でもしようと思ったところ、包丁がない。

御子柴は、亜希子の生家がある九州へ飛んだ。

 

亜希子は小学校4年のころ、妹をなくしている。

殺されたそうだ。

ショックを受けた亜希子はPTSDを発症した。

その後、被害者家族にも誹謗中傷の矢が飛んできて、家族は東京へ転居する。

亜希子には、PTSD以外にも、ある症状があらわれていたという。

 

そのころ、あすみは御子柴の医療少年院時代の恩師にコンタクトをとっていた。

稲見武雄(勝野洋)は黙して語らない。

同行した洋子は、あすみに隠れて稲見に話を聞こうと試みた。

御子柴の正体を、あすみに教えない理由は自分でもわからない。

「言葉はいくらでも嘘をつく。大事なのは、何をやるかということだ」

稲見はそれだけ言って、立ち去った。

 

無職の夫によるDV、株取引の援助をした義父、ふたりの娘。

長女美雪にはふるわれない暴力、過去の事件。

亜希子は裁判に勝ち、家庭に戻ることはできるのだろうか?

「明日勝てるよね?」

幼い倫子の問いかけに、御子柴は答えた。

「勝つことがいいこととは限らない」

 

裁判の席で、御子柴は亜希子が無罪だと主張する。

根拠は、彼女の症状だ。

妹が殺された事件のせいで、亜希子は先端恐怖症を発症していた。

カッターナイフで夫を殺せるわけがない。

凶器に指紋がついていたのは、勇気を振り絞って誰かをかばったからだ。

「誰をかばったというんだ?」

「やめて!」

御子柴は、亜希子が誰をかばったのか明らかにしようとはしなかった。

 

彼女の犯行が不可能だと立証されればそれでよい。

「症状が演技だということも考えられる!」

検察の訴えに、御子柴は冷静に答える。

「彼女が巻き込まれた事件を知れば、そうでないことがわかるでしょう」

 

御子柴は、亜希子に思い出させる。

彼女の5歳の妹は、殺されて、バラバラにされた。

死体配達人と言われた14歳の少年に。

「以前、お会いしたことを覚えていませんか」

 

亜希子は思い出す。

「あなた……園部信一郎……」

「やっと思い出してくれましたか」

錯乱して泣き叫ぶ亜希子を前に、御子柴はあくまで冷静だった。

 

法廷は騒然としている。

御子柴の正体をスクープしようとしていたあすみも、わけがわからない。

自ら正体を明かすなんて……。

「人殺し!解任よ!みどりを返して!」

亜希子の声を背に、御子柴は法廷をあとにした。

 

しかし、事件の真実はどこに?

岬(津田寛治)は納得がいかない。

御子柴は、岬を連れて亜希子の娘、美雪を訪ねた。

「お前がやったんだな」

祖父要蔵が同席しようとすると、美雪はソファから腰を浮かせた。

「逃げるな。真実を明らかにする最後のチャンスだ」

 

父親を殺害したのは、長女の美雪に間違いない。

ただ、動機が違っている。

美雪は、たしかに性的虐待を受けていた。

犯人は、要蔵だ。

なぜ、祖父ではなく父親を殺したのか?

美雪は父親によって、売られたのだ。

株取引への資金提供は、親の愛情ではなかった。

美雪の代金だった…

 

「誰でも人に言えない醜悪がある。あんまりかっこつけなさんな。死体配達人のくせに」

要蔵はうそぶき、連行されていった。

「ありがとうございました」

そういってパトカーに乗っていった美雪の笑顔が救いだった。

 

裁判には勝ち、亜希子は家へ戻るだろう。

洋子は、何を言われても事務所を辞めるつもりはない。

岬は御子柴の存在を認めるべきなのか、否定すべきなのか、わからなくなっている。

そして当の御子柴は、彼を恨んだ被害者家族に腹を刺されて、路上に倒れこんだ。
 

『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第2話の感想

すごいです。

さすが「どんでん返しの帝王」中山七里の原作~。

よかった、まだ読んでなくて。

 

とにかく、えっ?ええっ?と驚きの連続でした。

主婦がカッターナイフで殺人はないわ~と思っていたのですが、まさか包丁すらもない家だったとは。

そして、亜希子の妹が御子柴礼司に殺されていたとは!

いろいろと隠されていたので、思いもよりませんでした。

 

だから、御子柴先生はこの事件を担当したかったんですね。

「贖罪ですか?」と洋子は聞いていましたが、もちろんはじめはそうだったのでしょう。

どんな手を使っても、過去に自分が傷つけた人を助けようとしたんじゃないでしょうか。

 

でも、事件の真実に気づいたとき、もうひとつの理由が加わったのでは?

それは、美雪を救い出すこと。

 

御子柴先生の過去の事件については、まだぜんぜん詳しくわかりません。

でも、彼の言葉の端々ににじみ出ているものがあると思うんです。

たとえば、第1話のセリフ。

「法律は絶対なのか?

救われないことがどんなに過酷なのか。

裁かれないことがどんなに苛烈なのか」

このまま事件の真相が暴かれなかったら、美雪は救われないままです。

物理的にも、精神的にも。

これからも、祖父に犯されるかもしれない。

そして、父親を殺したという罪を誰にも言えずに、ずっと抱えて生きていくことになります。

そんな秘密を抱えて、彼女が壊れないわけがないでしょう。

 

法的に裁かれるということは、罪を償うチャンスが与えられるということです。

罰を受けることは、生きなおすチャンスを与えられることです。

 

もし、判断能力がなかった、病気だった、心神耗弱だったという理由で、許されたら?

本当に悪い人間は、心のなかで舌を出すかもしれません。

うまくだましてやった、罪を逃れたとほくそ笑むかも。

 

でも、少しでも良心が残っている人間だったら、罪悪感に耐えられるでしょうか?

美雪は耐えられないんじゃないかと思います。

だって、「ごめんなさい」って謝るんですよ?

彼女はぜんぜん悪くない。

こんなひどい目にあっている子どもを見て、「人を殺すことは悪いことです」と心から言えますか?

「それでも殺してはいけない」と言えますか?

 

本当は、言わなければいけないんでしょうけれど……

彼女のおかれた状況があまりにもむごすぎて言えません。

逆に、「血で汚れた手を洗おうね、キレイになるよ」と言ってあげたい。

 

御子柴先生が「真実を明らかにするチャンスから逃げるな」と言ったのはそういうことだと思います。

死体配達人事件の真相はわからないけれど、美雪のなかにかつての自分を見た、ということなのではないでしょうか?

 

しかし、祖父と父親がクズすぎて吐き気がしますね。

避妊具を使っていたという事実が逆におぞましいです。

でも、要蔵はつかまって裁判で裁かれるわけで……。

そうなると、彼にも罪を償うチャンスが与えられたことになるわけです。

良心のかけらもなさそうな男なので、そんなチャンスはやらずに地獄に落ちればいいなと思いますが、やはり法律は平等なんですね。

 

とにかく、ぐぐっと重いものが残るドラマです。

さすが「大人の土ドラ」というだけありますね。

無表情の要潤がカップヌードルのネギをよりわけるところだけは、ほっこりしましたけど……。

 

次回からは、御子柴先生の過去が徐々に明らかになるようなので期待しています。

普通に考えたら、5歳の女の子を殺してバラバラするなんて、それこそむごすぎる事件ですよね。

園部信一郎は、なぜそんなことをしたのか?

罪を償えば、人は生きなおせるのか?

 

骨太なドラマが楽しみです。
 

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