春になると出回ることの多い山菜。その中でも人気が高いのがわらびです。
ですが、山菜はあく抜きが面倒な上に、野菜ですので長期間日持ちはしません。だんだんと硬くなってしまいます。
せっかく手に入れたわらびをダメにしてしまうのはもったいないですよね。
そこで、わらびの冷凍保存と保存期間、解凍方法や日持ちさせる長期保存方法についてご紹介します。
目次
わらびの冷凍保存方法と手順!アク抜きは必要?
わらびには、毒性があります。食べる前に必ずあく抜きしなくてはいけません。
冷凍する前も、あく抜きは必要です。あく抜きを解凍後にすると色が悪くなります。
わらびのあく抜きには、重曹を使用します。重曹は入れすぎてしまわないように気を付けましょう。
水1Lに対して重曹は小さじ一杯いれます。多くても、水の量に対して1%以下の量にしてください。
水を沸騰させて重曹を溶かし、少し冷まして温度を下げてから、わらびを入れて半日程度浸けておきます。全部しっかりと浸かるようにしてくださいね。
沸騰直後の熱すぎるお湯に入れてしまうと溶けてしまいますので、少し時間を置いてからわらびはいれてください。
わらびの冷凍の方法は2種類あります。
一つ目の方法は、水と一緒に密閉できるパックなどに入れて冷凍庫に入れる方法です。
水に浸かっていない部分は冷凍焼けしてしまうので、小さく切るなどしてしっかり浸かるようにしましょう。
二つ目は、わらびをしっかりと水切りをして同じく密閉できるジップロックなどに入れ、空気を抜いて真空状態にして冷凍する方法です。
空気を抜くには、ストローを使うと便利です。できるだけ空気を抜くことで、冷凍焼けを防ぐことができます。
わらびの冷凍保存期間!日持ちさせるには
冷凍保存したわらびの保存期間は2、3か月程度です。
1年くらいは保存が可能ですが、風味などが落ちたり、食感が変わってしまったりするかもしれないので、早めに食べるようにしましょう。
前に書いたように、冷凍焼けしなければ長く保存できます。
冷凍わらびの美味しい食べ方
水に浸けて冷凍保存をしていたわらびは、自然解凍がおすすめです。
ですが、水気を切って冷凍をしたわらびは解凍をしてしまうと食感が落ちて、すじが多いような感じになってしまいます。
ですので、解凍しないで直接加熱して煮物などに使うのが、美味しく食べられる方法です。
また、冷凍保存の際に水ではなく、だし汁や麺つゆなどに漬けて冷凍保存をしておくと、解凍した時にはすでに味がしみ込んでいて、おいしく食べることができます。
わらびを日持ちさせる長期保存方法は?
わらびの保存期間は目安として、冷蔵保存では約1週間、冷凍ですと2、3か月程度です。
もっと長く長期保存したい場合に、1年以上保存することのできる方法が3種類あります。
わらびの長期保存方法その1:塩漬け
一つ目のわらびの長期保存方法は、塩漬けです。こちらは、茹でずに保存ができます。
わらびを洗って、漬物の容器やビンなどに塩を底が見えないくらい入れます。そこにわらびを隙間なく並べ、塩で蓋をするようにまたたっぷり振ります。
それを繰り返し全て入ったら、最後にまたたっぷりの塩を入れて蓋をして、わらびと同じ重さの重石をします。塩を多めにいれないと腐るかもしれません。
1日経つと水が上がってくるので、重石を半分くらいの重さにします。そうしないと固くなってしまいます。塩抜きをして、美味しく食べられます。
わらびの長期保存方法その2:乾燥
二つ目のわらびの長期保存方法は、乾燥です。わらびをあく抜きをして、大きいザルなどに並べて天日干しします。
水分が少しでも残ると腐る可能性があるので、完全に干上がるくらいに乾燥させます。
何日かかけてカラカラになったら、乾燥剤と一緒に袋に入れて、しっかり密封して冷蔵庫で保存します。
わらびの長期保存方法その3:瓶詰め
三つ目のわらびの長期保存方法は、瓶詰めに入れる方法です。アク抜きしたわらびを、瓶に詰めます。
瓶の中にたっぷり口のところまで水をいれます。蓋をせずに、軽く上にのせて鍋にいれます。
瓶の口がでるくらいの水を鍋にいれて沸騰させます。沸騰したら、弱めて30分煮ます。
熱いうちに蓋をして、覚めるまで瓶を逆さまにします。これは、常温で保存できます。
わらびの冷凍保存方法:まとめ
わらびはあく抜きなどの準備が必要な食材ではありますが、保存の仕方によっては長期保存することができます。
用途やわらびの量などに合わせた保存の仕方を選んでみてください。