転勤族は、夫に転勤の辞令が出ると、ゆっくり考える時間も持てないまま、たちまち引っ越しの準備を始めなければなりませんよね。
急なことですし、忙しく不安も大きいことと思います。
我が家の場合は、結婚してから2年半ほどの短い期間でしたが、夫が“平日単身赴任”の生活をしていました。
夫は、月曜の朝に隣の県へ車を走らせ、1週間仕事をこなし、金曜の夜になると自宅に帰って来るというサイクルをくりかえしていました。
結婚してから2年半、子どもが生まれてからは1年半ほどの期間でしたので、
さほど大変だった記憶はないのですが子どもが、保育園や幼稚園、さらには小学校、中学校と成長していくと、
夫婦だけの問題ではなくなってきますよね。
転勤族の妻たちの間では、“いつまで夫の転勤についていくか”という話題がよくあがるようです。
いつどこへ転勤になるかわからないけど、辞令が出たら、その地に赴かなければなりません。
住む場所を変えたくなければ、夫ひとりが単身赴任となり、家族が別々に暮らすこととなります。
その反対に、家族みんなで一緒に暮らしたいとなれば、住む場所は選んでいられません。
なかなか難しい問題ですよね。
それに、「賃貸の住宅で十分」という人もいれば「マイホームを建てることが夢」の人もいますよね。
転勤が数年ごとにあるのならば、夢のマイホームも少しためらってしまいそうです。
目次
転勤族の子供、いつまでついていく?
転勤で引っ越しのたびに諦めることが増えるのは、おとなだけではありません。
子どもだって同じですよね。
転校をしなければなりませんから、仲の良い友達ともお別れしなければいけません。
ですから転勤族の家庭の子どもは、さみしい思いをしてきていることでしょう。
そして親の方は頭の中で、「いつかは、ここでの生活に区切りをつけなくてはいけない日が来る」と思いながら生活しています。
しかし、子どもたちが大きくなると、いつまでも夫の転勤についていくわけにもいかないでしょう。
特に中学や高校となると、転校も簡単にはできません。
転勤族の夫を持つ妻たちの間では
「どのタイミングで夫に単身赴任をしてもらうか」について、よく話題になるようです。
だいたい、最初の子が小学校中学年(3年~4年生)頃には、住居地を定めて、
転校しなくても良いようにしたいと考える人が多くなるそうです。
しかし、家族の形は、それぞれですから、一概に「これがベスト!」とは言えないですよね。
なかなか結論がつきにくいとは思います。
家族それぞれが、思いを出し合って、対話していく時間が必要になってくるのでしょう。
転勤族の子供、いつまでついていくか考えるに考慮すること
転勤に伴って、家族で引っ越しした場合、
子どもが新しい学校に慣れるのは、そう簡単なことではないと思います。
まずは、ふりだしに戻ったかのように、新しい友達を作っていかなければなりませんよね。
これは結構つらいことだと思いますよ。
私自身は、転校の経験はありませんが、おとなしく目立たないタイプの子どもでした。
私が小学校・中学校時代に転校していたとしたら、
自分から積極的に溶け込めず、なかなか友達もできないままだったかも、と思います。
慣れ親しんだ場所で、ずっと生活していけることは、子どもにとって幸せな事だと思います。
とはいえ、転勤族の家庭で育った子どもが不幸せかというと、まったくそんなことはありませんよ。
引っ越して、子どもは子どもなりに時間をかけながら、その環境に順応しようとしますし、自然に社交性が養われます。
最初は、さみしい・悲しい・つらいといった気持ちにもなるでしょうけど、
それは子どもの糧となり、大きく成長するのだと親は信じたいですよね。
いろんな場所で友達ができるということは、
子ども自身のその後の人生で、きっと宝物となるはずです。
おとなの都合で、子どもを連れまわして良いのだろうか、
と悩むこともあると思いますが、家族の在り方を模索する機会となり、より絆も深まるのではないかと思います。
だからといって、子どもを放任しても大丈夫ということではなく、
1年~1年半は、子どもの周りの環境に色々と目を配る必要があるでしょう。
意外と低学年の転校より、高学年の転校の方が、子どもにとっては難しい面があると思います。
高学年になると、グループなどもできあがっていますし、
グループに入っていても急に仲間外れにされる事さえあります。
我が家の娘は、転校経験がありませんが、
小5の3学期に突然仲間外れにされて、グループの子に話しかけても無視されるようになりました。
娘は、「さみしいとか悲しいとかそんなんじゃない。すっごく怖いんだよ。」とその当時言っていました。
「友達や先生との関係はどうなのだろう」と、親自身も話しやすいママ友を作ったりして、情報収集することは大事ですね。
転勤族の子供と妻、ついていかずに夫だけ単身赴任になる影響
一方、夫だけが単身赴任して、家族は引っ越ししない場合、
どんな影響があるのでしょうか?
その家庭によって、困ることも違ってくるのだと思いますが、
まず大きなことでは、父親不在ということですね。
子どものことで相談したくても、毎日顔を合わせてゆっくり話す時間はありません。
子どもにとっては、お父さんの存在を日々感じることなく過ごすことになります。
しかし、そこは現代の技術の進歩によって、ビデオ通話などでも交流できるようになりました。
触れ合うことはできませんが、顔を見て話ができるだけでも、だいぶ違いますよね。
転勤族の子供への影響
そんな、転勤族の子どもへの影響としては、
やはり人間関係をつくる難しさが、子どもの大きなストレスとなりうるということでしょう。
新しい学校で仲の良い友達ができても、
親の転勤が決まると、またお別れしなければなりません。
いつもそうなる運命なら、あまり仲良くなりすぎず、深入りしない関係を選ぶようになっていきます。
しかし、何が大切かと考えると、やはり親の気持ちだと私は思います。
夫の転勤に家族でついていって、転校した子どもに対してできることは、「信じること」なのでしょう。
転校させてしまってかわいそうとか、申し訳ないと思うのではなく、
子どもがつらい時はすぐに話ができるような雰囲気をつくり、
つらいことには共感し、前向きな言葉かけをすることが大事だと思います。
希望が持てる言葉をかけられて育った子どもは、きっとたくましく育ってくれるはずですよ。
転勤族の子供はいつまでついていく?:まとめ
転勤族の子供はいつまでついていくべきか、は難しい問題ですよね。
受験も出てきますし、友達との関係なんかもあります。
ただ、子供がずっと親についていっていいとも思います。国内でも海外でも、新しい場所に住んで新しい環境に馴染んでいく。
大変ですけど、学びも多いです。私の友人でもそういう人は多く、みんな「いい経験だった」と言います。
なので、「いつまで」ではなく「いつまでも」という選択肢があってもいいな、と思います。