今もっとも注目されている将棋界の若手棋士と言えば藤井聡太さんですよね。
今回は、その藤井聡太さんが八段やタイトルを獲得するのはいつか?という内容や、高校やプロフィールの情報などをまとめてお届けいたします!
ぜひ最後まで楽しんで行ってくださいね
目次
藤井聡太が八段になる最短の日程はいつ?
ではまず藤井聡太さんが八段に昇段するのはいつなのか?ということについてみていきましょう。
数々の最年少記録を塗り替えてきた実績があるため、藤井聡太さんの八段昇段についても最年少記録を期待している方も多いと思います。
しかし残念ながら “八段昇段” に関しては、藤井聡太さんが最年少記録を更新するのは難しいかもしれません。
実は、現在 “八段昇段” の最年少記録をもっているのは加藤一二三さん(ひふみん)。
加藤一二三さんは、18歳3ヶ月で成し遂げているのですが、2020年5月現在、藤井聡太さんは17歳10ヶ月。
残り5ヶ月で以下の条件のどれかをクリアしなくては八段への昇段は見込めません。
- 竜王位1期獲得
- 順位戦A級昇格
- 七段昇段後公式戦190勝
- タイトル2期獲得
まず「竜王位1期獲得」ですが、竜王戦は毎年10月〜12月に行われます。
12月に竜王位を獲得することができたとしても、藤井聡太さんの年齢はそのころ18歳5ヶ月となり、加藤一二三さんの18歳3ヶ月を更新することはできません。
さらに、新型コロナウイルスの影響で日程がずれこむ可能性もありますので、加藤一二三さんの記録を塗り替える可能性は低いとみて良いでしょう。
次に「順位戦A級昇格」についてですが2020年5月現在、藤井聡太さんはB級2組。
そのため2021年3月にB級1組昇級を決め、即日昇段しても19歳8ヶ月という計算になり、記録更新は不可能です。
三番目の「七段昇段後公式戦190勝」ですが、2018年度45勝・2019年度52勝のため、このままのペースで勝ち続けてもあと2年近くかかってしまうことになり、こちらルートでも八段昇段の最年少記録更新は難しいと言えそうです。
最後に「タイトル2期獲得」についてですが、コロナの影響で現在は遠征をともなう対局が延期中。
棋聖戦に挑戦中の藤井聡太さんは愛知県に住んでいるため対局の延期を余儀なくされているのですが、5月4日に政府より非常事態宣言の延期が発表されたことで、事実上最年少でのタイトル挑戦が消失している状態に。
そのため “タイトル2期獲得” を加藤一二三さんの記録である18歳3ヶ月の時期までに達成するのはほぼ不可能な状況です。
ただこれらはあくまでも最年少記録にこだわった場合の内容です。
実際勝率8割を誇る藤井聡太さんですから、八段昇段もいずれ早い時期に達成されることと思います。
ひとまず現時点で藤井聡太さんが最短で八段に昇格するのはいつ?ということに関しては「竜王位1期獲得」を2020年に達成できたとき、が一番早いタイミングとなりそうです。
藤井聡太のタイトル挑戦・獲得の最年少記録更新なるか?
さて、藤井聡太さんのタイトル挑戦・獲得はどうなるでしょうか?
前述したとおり、藤井聡太さんが現在勝ち進んでいる棋聖戦の日程がコロナの影響でどうなるのか現在のところ分かっていません。
ただいずれ開催されるでしょうし、ベスト4まで進んでいる藤井聡太さんが棋聖戦でタイトルを獲得すれば初のタイトル保持となりますね!
藤井聡太タイトル “挑戦” 最年少更新はほぼ不可能に?
当初、棋聖戦での最年少タイトル挑戦も期待されていましたが、残念ながらコロナによる影響で更新は見込めない可能性が出てきました。
現在「タイトル “挑戦” 最年少挑戦記録」は屋敷伸之さんが持つ17歳9ヶ月15日。
藤井聡太さんと照らし合わせると、準決勝・決勝と勝ち進み、6月11日までにタイトル戦の舞台に立たなければなりません。
しかし非常事態宣言が解除されたのち6月1日から再開されたとしても、11日までにタイトル挑戦というのは現実的ではない、という意見が出ています。
残念ではありますが、こればかりはどうしようもありませんね。
藤井聡太が「タイトル “獲得” 最年少記録」を更新するには?
次に藤井聡太さんがタイトル初獲得の最年少記録を更新できるのか?についてみていきましょう。
現在「タイトル初獲得最年少記録」は、こちらも屋敷伸之さんが持っている18歳6ヶ月14日。
こちらを藤井聡太さんが更新するには、2020年中に行われる棋聖戦・王位戦・王座戦・竜王戦を残すのみとなりました。
(2021年1月開催の王将戦ではギリギリ間に合わないようです)
世情が不安定な中、従来のスケジュール通りにタイトル戦の日程が組まれるのかも分からないため、なかなか厳しい状況ですよね。
一番期待されているのは直近でベスト4まで進んでいる棋聖戦でのタイトル獲得です。
さてどうなるのか……まずは棋聖戦での活躍を期待したいですね!
将棋の8大タイトル戦のスケジュールとは?
ちなみにコロナの影響がない通常の8大タイトル戦スケジュールを記載しておきます。
王将戦(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催)
1月〜3月にかけて7番勝負で行われる
名人戦(朝日新聞社・毎日新聞社主催)
4月〜6月にかけて7番勝負で行われる
叡王戦(ドワンゴ主催)
4月〜6月にかけて7番勝負で行われる
棋聖戦(産経新聞社主催)
6月〜7月にかけて5番勝負で行われる
王位戦(新聞三社連合・神戸新聞・徳島新聞主催)
7月〜9月にかけて7番勝負で行われる
王座戦(日本経済新聞社主催)
9月〜10月にかけて5番勝負で行われる
竜王戦(読売新聞社主催)
10月〜12月にかけて7番勝負で行われる
俗に言われるタイトルの序列は奨金額で順番が決まっているようで
「竜王戦」賞金4320万円
「名人戦」賞金2000万円(推定)
「叡王戦」賞金2000万円(推定)
「王位戦」賞金1000万円(推定)
「王座戦」賞金800万円(推定)
「棋王戦」賞金600万円(推定)
「王将戦」賞金300万円(推定)
「棋聖戦」賞金300万円(推定)
の順と言われています。
また、序列ではなく格式でいうと、最も賞金の高い「竜王戦」と歴史の古い「名人戦」が別格の扱い。
いずれ藤井竜王、藤井名人と言われる日が来るのを楽しみにしましょう!
藤井聡太の高校はどこ?進学を選んだ理由は?
藤井聡太さんは、愛知県にある進学校「名古屋大学教育学部付属高校」に通っています。
偏差値は61。優秀な生徒が揃っているんですね。
もともとは中学も名古屋大学教育学部付属中学に通っていた藤井聡太さんは、高校に進学するか将棋の道に専念するかを迷っていたそう。
「学校に行く意味はあるのか?」とご本人は進学に興味が持てなかったそうですが、最終的には付属高校へそのまま進学することを決めました。
まず親の勧めもあったと思いますが、家族で話し合い最終的にはご本人同意のもと進学することにしたようです。
直接的に進学を決めた理由というのは分かりませんでしたが、もしかしたら藤井聡太さんが憧れている羽生善治さんや谷川浩司さんも進学の道を選んだことも、少し関係があるかもしれません。
のちに藤井聡太さんが高校進学を決めた際、羽生善治さんも谷川浩二さんも学業との両立は大変だが、その選択をしたことを応援するとコメントされていました。
また羽生善治さんは、棋士が進学することについて過去に以下のようなことも言っていたそうです。
「高校という毎日行く場所がある。それが精神的にどれだけ助けになるか」
将棋以外の世界を持つことで将棋の助けになることも多いのかもしれませんね。
藤井聡太のプロフィール
生年月日:20020年7月19日
出身地:愛知県瀬戸市
身長:170㎝(2018年時点)
血液型:A型
棋士番号:307
杉本昌隆八段門下
最年少記録更新
四段昇段(プロ入り):14歳2ヶ月
プロ初勝利:14歳5ヶ月
中学生棋士として通算50勝:15歳4ヶ月
一般棋戦優勝:15歳6ヶ月
全棋士参加棋戦優勝:15歳6ヶ月
六段昇段:15歳6ヶ月
七段昇段:15歳9ヶ月
通算100局:16歳0ヶ月
永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝 - 16歳4か月
一般棋戦連覇 - 16歳6か月
その他の記録
最多連勝:29連勝
勝率8割以上:3年連続(史上初)
「藤井聡太の八段やタイトル獲得、高校やプロフィール」まとめ
今回は棋士の藤井聡太さんについて情報をまとめました
- 八段昇格は一番早くて2020年12月の竜王戦?
- タイトル初獲得の最年少記録を更新するには2020年中のタイトル獲得が必要
- 高校は「名古屋大学教育学部付属高校」
センセーショナルに登場し最年少記録を塗り替えてきた藤井聡太さんなので、どうしても昇段やタイトル獲得に関して“最年少”という期待を周囲がもってしまうのは仕方がありませんよね。
しかしご本人もタイトルにこだわるより強くなることを一番大切にしていらっしゃるので、これから大きく飛躍する姿を応援していきたいな、と思いました。
藤井聡太さんのさらなる飛躍を願っています!