このページでは『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』第4話(2019年12月28日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。
「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」は、2019年12月7日スタートのフジテレビ系のドラマです。
~贖罪の奏鳴曲~
悪徳、法外な報酬、絶対勝訴。どんな依頼人でも必ず勝たせる悪魔の弁護士・御子柴礼司(要潤)には、凶悪犯罪を犯した元少年Aという衝撃の過去が!逆転に次ぐ逆転、戦慄の法廷ミステリーが開幕する!
【キャスト】御子柴礼司(要潤)/日下部洋子(ベッキー)/桜葉あすみ(玄理)/宝来兼人(本村健太郎)/横山紗矢(田中こなつ)/津田亜季子(奥菜恵)/稲見武雄(勝野洋)/岬恭平(津田寛治)
『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第4話のあらすじ
稲見(勝野洋)は罰を受け入れるといい、御子柴(要潤)の弁護を拒絶した。
「お前はいまも過去を生きている」
御子柴は、稲見の言葉を受け入れることができなかった。
事件後、園部信一郎は医療少年院に送致された。
担当教官の稲見は、園部少年が反省の弁を口にしたとき、それを嘘だと看破する。
「本当のことを言ってみろ」
「虫を殺してもなんとも思わないでしょ。どうして人間だけ殺してはいけないんですか。人も虫も命の価値は同じでしょ」
「よく言った」
はじめて人の目を見てものを言った園部少年を、稲見はほめた。
園部少年は御子柴礼司という名前をもらい、医療少年院で生きなおしをはじめた。
稲見が父親がわりとなり、厳しく礼司を指導した。
礼司の同房は、嘘つきの少年、嘘埼雷也という。
彼は六法全書を持っていて、将来は弁護士になるのだとうそぶいた。
「弁護士になるのに人格は関係あらへんのやて」
雷也と過ごすうち、礼司は少しずつ変化していった。
笑顔を見せることも増え、心を開いていく様子が周囲にも見て取れた。
そんな折、ある事件がおきる。
雷也の脱走事件だ。
友人を逃がすため、礼司は手にしていた凶器で稲見を刺した。
だが、のちに雷也が脱走後に交通事故で死んだことを知る。
「お前が手助けしなきゃあいつは死なずに済んだんだ」
雷也をいじめぬいていた教官が、礼司の心をえぐった。
稲見は脊髄損傷のため半身不随になった。
だが、それが礼司のせいだとはだれにも告げずにいる。
なぜなのか、礼司にはわからない。
雷也の棺を前に、礼司は慟哭した。
そして、自分が殺した少女の死に、こうして涙を流した人間がいることを礼司は悟った。
「どうすれば罪を償える?いっそ殺してくれ!」
「償え!簡単に殺してたまるか。いいか、お前は一生自分が犯した罪と向きあい闘え。そして最後まで、それを背負って生きろ!」
「僕には死ぬ権利もないのか!」
「当然だ!お前に平穏などゆるさん!」
稲見は、礼司に説いた。
後悔も、謝罪もゆるさない。どんなに後悔しても謝っても、死んだ人間は戻らない。
死んだ人間の分まで、懸命に生きることでしか、罪はあがなえない。
楽な道を選んではいけない。悩み、苦しんで生きろ。
そうすることが贖罪へとつながる。
贖罪は、義務ではない。罪人にゆるされた権利なのだ、と。
御子柴は、稲見を守るために介護士殺人事件の被害者である栃野守について調べを進め、意外な事実を知る。
栃野守もまた、人を殺し、その罪を償う機会を持たないまま生きてきた人間だった。
洋子(ベッキー)は御子柴に、稲見の妻に謝罪に行くよう強く勧めた。
本気で稲見を救いたいなら、まず自分の罪を認めることだと洋子は言う。
そして、彼女は稲見にも面会し、御子柴が罪を償うチャンスを奪わないでほしいと懇願した。
御子柴は、稲見の妻のもとへ謝罪に赴き、その席で裁判に有利になる証拠を見つけた。
稲見の息子の死。
老人をかばい、交通事故にあった息子の事故に秘密が隠されている。
それを指摘すると、稲見の顔色が変わった。
御子柴礼司は本当に、父親同然の稲見を救うことができるのか?
『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第4話の感想
覚悟はしていたものの、これは、壮絶ですね……。
御子柴先生の過去は、普通の感覚ではやはり受け入れられないものでした。
5歳の少女を殺したのは、「なぜ人を殺してはいけないかわからなかったから」。
彼は、「人を殺す首の締め方」をとっさにアドバイスできる少年だったのです。
雷也が母親を侮辱されて教官の首を絞めたとき、礼司は本気で殺害方法をアドバイスしたと思うんです。
はじめは驚いて止めようとしたけれど、でも親友が本気だとわかると、即座に切り替えて殺し方を教える……。
雷也は「止めてくれてありがとな」と言っていましたが、あれは彼の頭を冷やすためのカウンターではなく、礼司の本気でしたよね。
正直、ちょっとゾッとしました。
でも、そんな礼司が変われたのは、雷也のおかげです。
人と人がコミュニケーションをとること、お互いを大事に思いあうこと、そうした関係性がなければ、人の心は育たないんですね。
「お前は悪魔でもなんでもない。感情を持った人間だ」と、稲見教官は言います。
礼司がなぜ、感情のない状態に陥っていたのか、想像するしかありませんが、父親の存在が大きかったのではないかと思います。
父親は、少女の遺族から慰謝料の請求を受け、責任をとると言って自死したということですが……。
これってなんだか稲見教官の教えとは正反対な気がしませんか?
まるで礼司に「お前も死ね」と言っているような気がするのです。
もちろん、罪と罰についてはさまざまな考え方があります。
遺族感情も複雑です。
視聴者は、御子柴先生に好意的な洋子と、彼をゆるせないあすみ(玄理)、ふたりの間を揺れ動きながらドラマを観ることになるんでしょうね。
今回のエピソードで、御子柴先生がいまのような人間になれたのは、稲見教官と雷也くんのおかげだということは、はっきりわかりました。
弁護士になったのは、おそらく人生で唯一親友と呼べる人、雷也くんの影響。
御子柴先生が厳しいのは、稲見教官の教えによるものです。
「謝るな」
これって、深いですよね。
お前は謝ってもゆるされない罪を犯した外道だ、というわけです。
その御子柴先生が稲見の妻に謝罪をしに行くのは、洋子の進言によるものでした。
おかげで稲見を救う突破口が見つかるわけですが……。
なぜ、御子柴先生は洋子を信じるのでしょうね?
本当は稲見の妻に謝りたかったから?
洋子が自分を信じてくれることで、彼女を信じたい気持ちになったから?
苦しんでいる御子柴先生を間近で見ているからだということはわかりますが、洋子の態度にはイラっとすることもあるんですよね……。
お前に何がわかる!みたいな。
いや、中の人の胸中を察すると、あの迫力のある演技も演技に見えない切実さを感じるのですが。
「悪いことをしたら、謝らなくてはいけないんです!本気で謝れば、きっと通じます!」
それはちょっと単純すぎるのでは?と思いますね。
洋子にも、なんらかの過去があったとしたらドラマも面白くなるのではないでしょうか。
稲見を救う突破口は、稲見の息子の死にあるようです。
御子柴先生は、戦術として「緊急避難」を主張する予定みたい。
介護士の虐待に対するやむを得ない殺人だとして弁護するのでしょう。
しかし、動けなくなった老人をかばって死んだ息子は、どんな関係があるのか?
この部分は謎ですね。
「どんでん返しの帝王」が用意する驚きの展開を楽しみにしましょう!
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