このページでは『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時』第8話(2020年3月5日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。
「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時」は、2020年1月16日スタートのテレビ朝日系のドラマです。
学歴も身分も収入も資格も捜査方針もまったく違う、決して交わらない“二人の男”が、一つの事件をきっかけに交わりだす。中途採用の情熱刑事×頭でっかちなエリート検事!? 桐谷健太と東出昌大が異色バディ結成!
【キャスト】仲井戸豪太(桐谷健太)/真島修平(東出昌大)/大貫誠一郎(風間杜夫)/樫村武男(柳葉敏郎)/仲井戸みなみ(比嘉愛未)/毛利ひかる(今田美桜)/目黒元気(磯村勇斗)など
『ケイジとケンジ』第8話 あらすじ
豪太(桐谷健太)が孤独に当直をこなしていた深夜、田口巡査の勤務する交番に少女が現れた。
身体の各所に皮下出血が見られ、虐待の可能性が高い。
病院へ収容された少女は、眠り続けていた。
そこへ、田口巡査から連絡が入る。
「仲井戸、こっちに母親らしき人物が来てる」
「笑美(えみ)はどこですか!どこの病院にいるんですか!」
少女笑美の母親である三崎真由子は、娘に会わせてほしいと訴えたが、豪太は厳しく突き放した。
「それはできません」
「どうして!」
「虐待の疑いがあるからです!」
三崎真由子はシングルマザーで、スーパーで働きながら娘を育てているらしかった。
豪太は虐待について問いただしたが、真由子はがんとして虐待の事実を認めようとはしない。
痣以外に、虐待の証拠はなかった。
事件は、豪太とひかる(今田美桜)が担当することになった。
「証拠が出たら母親は即逮捕や!」
子どもを虐待する人間をゆるせるわけがない。
桜木署は、もうひとつ事件を抱えていた。
男性二人がケンカをしたという暴行事件だが、それが立会人を立てた決闘だったというのだ。
現代日本には、決闘罪という罪があり、立会人うんぬんが本当なら、三人とも罪に問われることになるという。
目黒(磯村勇斗)は桂(菅原大吉)と捜査にあたることになっているが、正直面白くない。
豪太とひかるがまたもやコンビを組むのが悔しいのだ。
「僕にも虐待事件を担当させてください」
「どちらも難しい事件だから、掛け持ちしないほうがいいでしょ」
ひかるにあっさり却下され、目黒はがっかりだ。
虐待事件の捜査には、検察として真島検事(東出昌大)も加わることになった。
笑美はひかるの問いかけにも無表情で、ひとこともしゃべらない。
その状況が、虐待の根深さをうかがわせた。
しかし、住居を捜索しても虐待の証拠は出てこない。
ただ、周囲の住民からの目撃証言はとれた。
「本当に笑美ちゃんに手をあげたことはないんですか?」
「そりゃ……一度くらいは……」
「一度だけ?」
「……何度か……」
ひかると豪太のまなざしにひるむように、真由子はやっと虐待の事実を認めた。
しかし、事件はまた別の様相を見せる。
少女を虐待したのは内縁の夫、久我山勝也(桐山漣)という男である可能性が出てきたのだ。
ところが、久我山は行方をくらましており、居所がつかめない。
「任意同行のあと一度帰した際、母親が久我山に連絡したんでしょう」
「俺のせいやってゆうんか!」
「そんなこと言ってない。あなたは笑美ちゃんから供述をとってください」
「あの子は心を閉ざしてるんやぞ!とるんやったら母親からやろ!なんでもかんでも人まかせにすんな!お前も汗かけ!」
「かいてますよ!」
「かいてないわ!」
「やめなさい!」
豪太と真島のにらみ合いに、いつも温和な大貫所長(風間杜夫)が声を荒げた。
「仲間内でもめてる場合じゃない。それぞれが全力で捜査すれば必ず結果は出るんですよ」
ふたりはしぶしぶうなずいた。
決闘事件のほうは、検察の取り調べからあらたな側面が見えてきていた。
持丸(峯村リエ)の取り調べで、三人が半グレ集団のメンバーである可能性が浮上したのだ。
検察は、あらたな追加捜査を警察に命じた。
豪太とひかるは、なんとか笑美の心を開こうと、手遊び用の人形を持って面会に向かった。
豪太は犬の、ひかるは羊の人形を使って、笑美に話しかける。
ウサギの人形を手に取った笑美は、おずおずとふたりと遊びだした。
そしてその後、自分を虐待したのは久我山という男だと証言した。
「でもね、お母さんがおじちゃんのこと好きだから……」
娘が証言する様子を見て、母親の目が泳いだ。
「わたしたちは、あなたも被害者だと思っています」
みなみ(比嘉愛未)の一言に、心が揺れている。
「虐待をしたのが久我山だと証言してくれれば、笑美ちゃんは警察が守ります。あなたは我々検察が守ります!」
真島の力強い言葉に、母親はすべてを語った。
「あとは久我山を捕まえるだけですよ」
「わかっとるわ!」
ここで、さきの決闘事件と児童虐待事件がつながる。
決闘事件の当事者は、やはり半グレ集団のメンバーであり、そのリーダーが久我山だったのだ。
豪太はなんとしてでも、久我山を捕まえなくてはならない。
『ケイジとケンジ』第8話 ネタバレ感想
実は今回が最終回だと勘違いしていました!
でも、もう1回残っていたんですね、よかった!
今回も、警察と検察の捜査がうまくかみ合っていて楽しめましたね。
そして刑事ドラマでは定番の、点と点がつながって線になるタイプの構造でさらに物語に深みが出てきました。
一見無関係な事件が実はつながっていた!というのは刑事ドラマの醍醐味ですよね。
こういう構造は、軸となる力のある役者が複数いないと成り立たないんですよね~。
豪太と真島チームと、樫村部長(柳葉敏郎)の検察チームがそれぞれの事件の中枢を担っていて、うまく刺激しあいながら事件の全容が見えてくる様子がよかったです。
安定の持丸さんが好き。
最初は単なるモブキャラかと思っていた検察チームも、個性が見えてきて面白くなってきましたね。
次回最終回なんて、本当にもったいないなぁ。
目黒くんも、くさることなく桂さんとコンビを組んで地道に捜査にあたり、結果を出しています。
ひかるちゃんとはなんの進展もなさそうだけど……がんばれ!
児童虐待事件については、わりとあっさりというか、無事に着地しました。
子どもへの暴力は本当にゆるせないですよね。
実際の事件でも、虐待を主導するのは男性で、母親は共依存に陥っていたり、自身も被害者として虐待を受けていたり、という報道をよく目にします。
母親を非難するのは簡単ですが、それだけでは本当に子どもを救ってあげられません。
みなみさんの「あなたも被害者ですよ」という働きかけって大事だな、と感じました。
子どもの安心安全を、みんなで守る社会であってほしいですね。
前々から感じてはいましたが、豪太が強烈なシスコンだということがはっきりわかりました。
妹の手を引いてあげるお兄ちゃん……。
やさしい~。
でもあの号泣にはちょっとひく~。
みなみが結婚するときは、たぶん結婚式で泣きまくるんでしょうね。
つられてみなみも泣くんじゃないでしょうか。
メンタル的には、似たもの兄妹ですから。
児童相談所の前で、豪太と真島がグッと手を握りあったシーンでは、やっとか~と思いつつ、ちょっと感動。
刑事も検事も、悪を憎む気持ちは同じってところで協力できるんですね。
お互い実力はまだまだのふたりだけど、いつかは大貫所長と樫村部長検事みたいな関係になっていくのかな、という予感がします。
長い道のりですね。
もうひとつの事件である、半グレ集団の決闘事件もなかなかの面白さでよかったです。
とくに、決闘シーンがぜんぜんかっこよくなくて、人をこぶしで殴ると自分も痛い、ということがよくわかってよかったんじゃないかと。
決闘なんかしないほうがいいですよ。決闘罪なんてものがあることにも驚きました。
次回は本当に最終回。
半グレ集団を追い詰め、児童虐待容疑もある久我山を逮捕、起訴することができるのか?
そりゃできるでしょうけど、豪太と真島の最後の雄姿を見届けましょう!
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