このページでは『チョコレート戦争 ~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~』第5話(2020年2月8日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。
「チョコレート戦争 ~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~」は、2020年1月11日スタートのtvk(TV神奈川)放送のドラマです。
~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~
芸能クラスを備え、毎年バレンタインデーが重要イベントの私立百瀬学園。
バレンタインデーに一番多くのチョコレートをもらった男子生徒は“キング”と呼ばれ、先の芸能活動も保証されるのだが、今年の2月14日、事件は起こった。“キング”確定と噂されていた篠田康太が誰かからの毒入りチョコレートが原因で死亡したのだ。
篠田のクラスの副担任・仁科智也は、篠田が所属していた学園内アイドルユニット“Dust Kiss”のメンバー、吉川優、村木乃亜、宮田健介、小暮海斗(TAKA)に話を聞いて行くが……。
果たして誰が、毒入りチョコレートを渡したのか。そして物語は仁科の隠された過去へと遡ることになる…。
【キャスト】仁科智也(小澤廉)/松井俊二(小林且弥)/篠田康太(立石俊樹)/吉川優(小南光司)/村木乃亜(古谷大和)/宮田健介(星元裕月)など
『チョコレート戦争』第5話 あらすじ
辻雅樹(小早川俊輔)は、仁科智也(小澤廉)のデビューのために奔走している。
仁科はとにかく辻に言われるがままに動くだけだ。
辻は、稀代のヒットメーカー工藤通李(阪本奨悟)にデビュー曲を依頼することにした。
ふたりは音楽事務所のソファに並んで座り、工藤を目の前に緊張した面持ちだ。
工藤の書く曲はことごとくヒットしているが、誰にでも楽曲を提供するわけではないし、かといって金を積めばいいわけでもない。
「なんだと思う?わかる?」
そう尋ねられた辻はさっぱりだが、仁科はわかるような気がした。
「わかります。人間、ですかね?」
「なにいってんだよ~!」
ところが、「そう、そうだろうね、たぶん」と肯定された辻は目を白黒させた。
「で、ですよね~」
しかし、内心はわけがわからなくなっている。
そんなんでいいのか?そんでなんでこいつ「たぶん」とか言ってんの?ひとごと?
「こちら、工藤通李」
ふたりが工藤本人だと勘違いしていた男は、マネージャーの庄司だった。
ひっそりと奥の椅子に座っていた工藤通李は、仁科とほとんど年の変わらないように見えた。
なにが気に入ったのかわからないが、その後ただ黙って座っていただけの仁科に、工藤は楽曲を提供すると約束した。
雅樹はとにかく、親父を見返してやりたくて仕方がない。
しかし当の父親はとっくにさじを投げて、雅樹をやっかいもの扱いしている。
父親が経営するタレント事務所のPOPLIFEでは、百瀬学園スタークラスの久保南碕(植田佳輔)のデビューが決まっており、インタビューを受けていた。
そこへ意気揚々と乗り込んできたのが、工藤の楽曲を約束された辻と仁科である。
ところが緊迫した場面で驚くべき事実が発覚した。
「せ、先輩?」
「あ、あれ?」
久保は仁科の後輩だったのだ。
仁科は、百瀬学園の進学コースの生徒だった。
部活は文学部。
「仁科先輩がアイドルデビューかぁ。へぇ~、一度文芸部でぼくの取材に来ましたよねぇ~」
「お、覚えてない」
スタークラスのトップ生で、もちろんバレンタインでは断トツでキングに選ばれていた久保の前で、自分もアイドルデビューすることを宣言されるなんて…。
仁科は穴があったら入りたかった。
「どうしてぼくに曲を?」
「んー、なにもないからかな?真っ白なキャンバス、ってところ?ぼくも、なにもないから」
工藤は、まだ誰にも聴かせていないという曲を、仁科の前で弾き語ってくれた。
「なにもないって…」
「だから、あるってこと」
工藤の思いを受け止めた仁科は、アイドルとしての練習に身を入れて取り組んだ。
「プリティウーマンがロッキーになりやがった!」
「雅樹さん、楽しいです」
仁科の心に、小さな喜びとやる気が芽生えていた。
そんな仁科に、久保は敵意を隠さない。
「先輩は社長の息子の代理戦争に付き合わされてるだけなんですよ。先輩じゃなくたって誰だっていいんですよ。アイドルなめんなよ」
「なめてない。なめてねーよ」
仁科は思わず言い返していた。
「先輩、ちょっと変わりましたかね?」
「らしいね」
「ま、いずれはっきりしますよ」
ところが、局面が大きく動いた。
雅樹の父親が急死したのである。
雅樹はPOPLIFEの次期社長として、工藤の楽曲で久保をデビューさせると発表した。
仁科は工藤を問い詰める。
「工藤さん」
「なにもなかったのは、君だけだったね。ぼく知らない間にもう、そっちじゃなかったみたい」
雅樹を問い詰める。
「雅樹さん!どうしてですか。ぼくじゃなくてもよかったんですか。ぼくじゃなくて、ほかの誰かでも」
「かもな」
雅樹は、長い沈黙のあと、ひとこと答えた。
「これも必然ですか」
黙って出ていく雅樹を見送って、仁科は大声をあげて泣いた。
『チョコレート戦争』第5話 ネタバレ感想
ああああああ!にっしー!
そんな挫折の日々があったなんて……。
エンディングの曲は、にっしーの幻のデビュー曲だったんですね。
これはもう涙なくしては聞けない曲になりました。
はしごを外されるって、まさにこのことですね。
なんのとりえもなく、私立高校の進学コースに進み、部活は文学部。
大学に進学したものの、大学生活にも魅力を見いだせず、バイトに没頭する青年が、やっと見つけた自分の居場所だったのに…。
申し訳ないけど、百瀬学園みたいな私立の進学コースって正直微妙じゃないですか。
東大にいけるほど勉強が得意でもなく、かといってスポーツができるわけでもない。
もちろん、特別な野心もないので、スタークラスに進学するわけでもない。
勉強の妨げにならないような部活を選んで、コツコツと授業を受けていく…。
ごく普通の、目立たない青春ですよね。
そこで、誰にも見いだされず、でしゃばることもなく、ただなにもない自分を自覚して、なにかを持っているひとたちをうらやんで生きてきたにっしー。
そんなにっしーがはじめて、誰かに必要とされて、自分の気持ちをわかってもらえて、よし!がんばろう!って思えたのに!
そりゃ泣きますよ……。
久保君、全然悪い子じゃないですし、工藤君の事情もわかります。
雅樹にいたっては、ただお父さんに愛されたかったんだなぁ……ってわかりますけど!
これじゃあにっしーがひとりだけすごく傷つけられてませんか。
ピュアすぎるよ、にっしー。
久保君の言ってたことが正解だったんですね。
誰でもよかった代理戦争に巻き込まれたにっしーは、事故にあったようなものです。
ただ、これだけ傷ついたにっしーは、なぜ百瀬の先生に?
学校にはあまりいい思い出がないのでは?
自分なりにアイドルを目指す生徒たちを応援するために?
夢破れた若者に「君を必要としている場所がきっとあるよ」って言ってあげるために先生になったのでしょうか。
それとも、バレンタインキングの伝説をぶち壊そうという目論見があったとか……。
どちらにしろ、篠田康太(立石俊樹)を殺す動機は薄いといえるでしょう。
だって、にっしーはアイドルがどんなに大変な仕事なのか、どんなにみんなが努力しているかわかってるもんね。
どっちかっていうと殺されるべきは、アイドルをつくる汚い大人たちだよ。
にっしーの過去がわかったところで、次回からは第3章が始まります。
いままで死体役でしか登場してこなかった篠田くんがとうとう生きたまま画面に登場!
よかった~、このままでないのかと思った。
立石俊樹さんのファンは、これからが本番ですね
このドラマ、やっぱり全体の構成が面白いです!
飽きさせないようにうまく転換して引っぱっていってくれるところが観ていて楽しい!
どんな風に着地するのか、期待が高まります。
でも、工藤くんや久保くんが今回限りだとすごく寂しいしもったいないですよね。
今後の展開にうまく絡んでほしいのですが……。
再登場をぜひぜひ期待して第3章を待ちたいと思います。
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