血液クレンジングって人気だけど、危険ってホント？

最近、ネット上で「血液クレンジング」をよく見かけるようになりました。

血液クレンジングを受けたことをSNS上で芸能人や有名人が好意的に取り上げる一方で、医学的に「効果がない」「危険な治療」などの声も上がっています。

そこで今回は、この「血液クレンジング」について、効能や危険かどうかについて見てみたいと思います。

血液クレンジングとは、どんな治療？

血液クレンジングとは、美容クリニックで行われている治療で、採血した自分の血に医療用のオゾンガスを注入し血液を活性化させて、体内に再び戻す医療行為のことです。

血液クレンジングを施述しているクリニックによると、汚れた血液をキレイにすることで、身体が本来持っている免疫力や抗酸化力を回復させ、美容的な面だけでなく、慢性的な疲労やストレス、高血圧、高脂血症、糖尿病、アトピー性皮膚炎などの症状にも効果があると謳っています。

芸能人の間でも最近、血液クレンジングが人気で、GENKINGさんやISSAさん、高橋みなみさん、山田まりあさんなど、たくさんの芸能人がSNS上で投稿し、一般の人にも認知度が高まっている状況です。

例えば、こんな感じ

血液クレンジングしてきたよ〜〜〜〜💉💉
血液がサラサラになってお肌もツヤツヤになるらしい……！
身体にいいこと尽くし！！！！

今日は話題の血液💉クレンジングに行ってきました💕🎊
身体が少しずつポカポカと温まり、血液が洗われていくのがよく分かります☺️
お店を出る頃には、自分が自分でないと思えるくらいに力が湧いてきました‼️💪
明日からも元気に働けそうです✨🙌

このように美容＆健康に効果が期待できると人気の血液クレンジングですが、一方で「血液クレンジングには効果がない」と言い切る人も。

高須クリニックの高須克弥院長は、Twitterでフォロワーから血液クレンジングの効能を聞かれ、

「オゾンのクレンジングは昔からあるよ。意味ねえよ。おまじないだよ。」と一刀両断。

オゾンのクレンジングは昔からあるよ。意味ねえよ。
おまじないだよ。 https://t.co/njwzSS5UXG

— 高須克弥 (@katsuyatakasu) October 17, 2019

血液クレンジングの効能とは、ただの「プラシーボ効果」なのでしょうか？

プラシーボ効果とは？

有効成分が含まれていない薬を投与され、実際は効果がないにも関わらず、患者は薬が効くと思い込んでいることにより、病状に改善・回復の兆しが見られること。

静脈から抜いた黒ずんだ血液がキレイに赤くなって体内へ戻されるのを見ていると、健康や美容に効果がありそうな気分になると思うので「プラシーボ効果」という可能性も十分あります。

実際のところ、血液クレンジングは透析とは違い、オゾンガスを使って酸化しているだけなので、色はキレイになっても血液は浄化できていないみたいです。

学校の授業で習いましたが、そもそも静脈の血は体内に酸素を供給して二酸化炭素が増えるから黒ずんでいるのであって、酸素（オゾン）を加えて酸化したから赤い血液に戻っただけかも・・・

なんだか高須院長がいうように、ただの「おまじない」のような気もしてきました。

さらに血液クレンジングについては、効果がないどころか危険性を指摘する人もいます。

血液をクレンジングする際に使用するオゾンですが、酸素分子が三つ結びついた構造で強力な酸化力を持っている本来有毒な気体ということで

「オゾンと反応させた血液を体内に入れたら、身体が酸化して老化が進むのでは」

と懸念する声も出ているのです。

医療機関での治療なので安全性は確保できているとは思うのですが、アンチエイジングには身体の酸化を抑えることが重要だと言われている中で、強力な酸化力を持つオゾンを使ってクレンジングするのは、たしかに少し心配・・・

美容や健康のために血液クレンジングをしたのに、逆に老化が進んでしまうのであれば、大変なことですよね。

さらに調べてみると、血液クレンジングには身体を酸化させるだけでなく、別の危険性もあるようです。

といった危険性を指摘している医療関係者もいます。

言われてみると、たしかに感染症や副作用は気になりますね。

血液クレンジングについて色々見てきましたが、効果があるという人もいれば、意味がないという人も、危険な治療であるという人もいます。

現時点では有効な治療なのか、あるいは危険な治療なのかを判断することはできない状況ですので、施術を受ける場合はあくまで自己責任ということになります。

SNSを中心に効果があると言われている血液クレンジングですが、治療の危険性を指摘する人もいる現状では、施術を見送るのが良さそうです。