世界的に有名な匿名アーティストのバンクシー。
2019年に「東京にもバンクシーの作品が?」とニュースで騒がれ、都庁で公開されたときには行列ができるほどでしたね。
その後日本の色々な場所でも「これもバンクシーの作品?」といった情報がチラホラ……。
本物かフェイクなのか?
バンクシー本人以外、その真相を知ることはできないのですが、今回は日本で噂される「バンクシー作品?」のまとめや作品の値段、謎ばかりのプロフィールについてまとめたいと思います。
目次
バンクシーの日本で見られる作品まとめ!
さて、バンクシーの日本で見られる作品がどこにあるか?
こちらの章でまとめてご案内していきたいと思います!
日本で見られる作品1「バンクシー作品らしきネズミの絵」
こちらはもう、小池百合子さんのこのツイートでも有名になりましたよね。
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPBVAq3GG3
— 小池百合子 (@ecoyuri) January 17, 2019
1度都庁で一般公開されたあとは、東京・日の出ふ頭2号船客待合所(シンフォニー乗り場)にて公開されています。
問い合わせたところ、2020年6月17日時点でまだ飾ってあるようですが、いつまで展示されるのかは決定していないそう。
もし訪れようと考えている方は一度問い合わせしてみることをオススメいたします!
東京・日の出ふ頭2号船客待合所
所在地: 〒105-0022 東京都港区海岸2丁目7
電話: 03-3798-8101
OPEN時間:平日17:30〜 休日10:00〜
日本で見られる作品2「風船と少女」?
こちらは九十九里・片貝漁港にある防波堤に書かれた絵。
九十九里 バンクシー?なのかな?なわけないと思うけど朝の散歩ついでに!#バンクシー pic.twitter.com/RFhNZN6z7d
— ~彩夏~🌸team as one⚽ ~穏やかな 日々 がもどり✨平和のために⭐✨🌍️ (@daintylovedaint) January 22, 2019
バンクシー作品で有名な「風船と少女」「赤い風船に手を伸ばす少女」にかなり似た絵ですが、オリジナルは2002年にロンドンのウォータールーに描かれたもの。
この九十九里の絵は2017年頃に出現したそうで、専門家の意見としては「最近のもののようなので、ファンがまねして描いたものではないか」といったところだそうです。
ちなみに住所はこちら↓↓↓
〒283-0102
千葉県山武郡九十九里町小関 山武郡九十九里町小関2258
日本で見られる作品3「銃と猿」?
こちらは千葉の印西にある「双子公園」の公衆トイレ裏に描かれたもの。
印西のバンクシーと言われている落書きです…#バンクシー#印西 pic.twitter.com/xQuqPcRkGx
— アーサー・岩星 (@A_Rockstar_j333) December 3, 2019
しかし話題になったのち千葉県が消去。後日さらにその上に「消せよ役場」という落書きがされてしまったこともありました。
日本で見られる作品4「バンクシー」ロゴ?
こちらは大阪・アメリカ村にあるビルの階段。
2007年に大阪アメ村周辺で撮った写真、バンクシー。 pic.twitter.com/spJRaT3mgs
— 東 英助 (@eisuke_azuma) January 18, 2019
芸人・おかけんたさんのブログによれば2002年頃からあり、このあたりにネズミが数匹描かれていたんだそう。今はだいぶ劣化し、文字も見えなくなっているようです。
住所はこちら↓↓↓
〒542-0086
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-4-17 BRアメ村ビル
日本で見られる作品5「男の子」「女の子」?
こちらは以前、PARCOミュウミュウの向かいに描かれていたものと、ヒカリエ近くに描かれていたもの。
2012年10月、当時工事中のヒカリエを見ている男の子と、渋谷駅をはさんでパルコ手前の工事中の壁にあった女の子。当時パルコで展覧会をしていたChim↑Pomがバンクシーと交流があるようだったので、本物だったらいいなーと思ったんだけど、どうなんだろ? #バンクシー pic.twitter.com/NBei3mnrdK
— 須永礼子 (@pickles6844) January 17, 2019
工事が終了し、現在は撤去済みのようです。
日本で見られる作品5「恵比寿のネズミ」?
こちらは恵比寿にあるナディッフギャラリーの入口脇に描かれているもので、ネズミだけではなく上の方に「バンクシー」と描かれたロゴもあります。
恵比寿でバンクシー見つけたけど、これ本物なのかな? pic.twitter.com/c6gkkXpk34
— dj flyfisher (@djflyfisher) April 7, 2018
住所はこちら↓↓↓
〒150-0013
東京都渋谷区18 恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
各所に現れるバンクシーのネズミ?
2019年に「バンクシー作品らしきネズミの絵」の報道がでたあと、実は同じ絵柄のネズミが全国各所で見つかっています。
西宮にいたのでバンクシー見てきた。 pic.twitter.com/Cb4IlJSvQJ
— あおきのこ@ボドゲ遊びたい (@MHF777) May 18, 2019
兵庫県の西宮神社近く。阪神電鉄高架下の歩道の縁石
〒662-0978 兵庫県西宮市産所町2
高松市サンポート
バンクシー? pic.twitter.com/UohUqTQFHu— よっち (@yoshio_fu) February 23, 2019
高松市サンポート「サンポートスケートパーク」に2ヶ所。(消去済み)
〒760-0019 香川県高松市サンポート5
新橋のバンクシー(かもしれない)絵、を発見。 pic.twitter.com/2jvxuHvGtq
— KENJIZOMBIE@エレママ (@KENJIZOMBIE) July 8, 2019
新橋駅近くの電子タバコ店横の柱
〒105-0004 東京都港区新橋2丁目18
水戸にバンクシー!! pic.twitter.com/Sxzt2sTIw4
— イクチョン (@poketto_iku) April 21, 2019
茨城県水戸市のコインランドリー
〒318-0013 茨城県高萩市高浜町3丁目153-3
バンクシーのネズミは本物?偽物?関係者の証言!
2019年から日本でにわかに話題となったバンクシーですが、その作品?と言われるものが本物なのか偽物なのか?いつも取りざたされますよね。
バンクシーに詳しい東京大学の毛利嘉孝教授によれば、全国に現れたこれらは「バンクシー本人によるものの可能性は低い」とのこと。
恵比寿のギャラリーのものは署名のようなロゴもありましたが、2016年ぐらいに突然描かれたもののようで、近年ではバンクシーはロゴを使っていないそうなので、こちらも可能性は低そう……。
う〜ん、残念ですね。
では、一番有名なあの日の出埠頭で展示されている「バンクシー作品らしきネズミの絵」も本物ではなく偽物なのでしょうか?
まずこの「バンクシー作品らしきネズミの絵」は、バンクシーの公式本「Wall and Piece」の107ページと公式サイトの「OUT SIDE」のページにのっており、バンクシーの映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」にも出てきます。
ロンドンのギャラリスト、ジョン・ブランドラーさんよれば「これは110パーセント本物」で、左右が反転しているのは製本時の反転ミスではないか?とのこと!!
また、別の「The Art of BANKSY」というサイトでは絵の検証をしていまして、ボルトの位置や間隔までピッタリ一致していることが分かりました。
また、実はバンクシーの元マネージャー・スティーブ・ラザリデスさんが朝日新聞のインタビューで「98%本物」と話していたことも判明!
取材によれば、2000年代前半にバンクシーが東京に行った記憶があると発言されています。
ということは、どうやら本物である可能性が高そうです!
バンクシー展「天才か反逆者か」情報
横浜のアソビルでは、2020年3月15日から9月27日までバンクシー展「天才か反逆者か」を開催しています。
70点もの日本初上陸作品が展示されますので、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね!
住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル 2F
時間:10:00〜20:30(最終入場 20:00)
※2020年10月に大阪で開催、その後は地方に巡回予定
バンクシー作品の値段がスゴい!1.5億円が紙くずに?
バンクシー作品の値段で一番話題となったのは、オークション落札後にその場でシュレッダーされてしまったこちらの作品ですよね!
このときの価格は104万2000ポンド(約1億5500万円)。
落札したヨーロッパのコレクター女性はシュレッダーされてゆく絵をみた瞬間はとてもショックだったそうですが、その後「自分は美術史の一部を所有できるということに気がついた」そうです。
その他、バンクシーのシルクスクリーンを取り扱うサイト「The Art of BANKSY」で価格を確認してみますと(2020年6月時点)
Banksy(バンクシー) 「Girl With a Balloon」 #バンクシー #Banksy pic.twitter.com/O8s38xRpkW
— 美術すき! (@fsc1234567) November 12, 2018
「Girl and Balloon」¥ 12,210,000
バンクシー祭り!
LOT:20190210M24
バンクシー《Love is in the air》
限定500
76 x 56 cm
2003年
¥お問合せください。 pic.twitter.com/A0vF1Ll9ck— アート・キュリオ curio&co (@curio_co) February 15, 2019
「Love is in the Air」¥ 7,997,000
バンクシー作品では、ラットはバンクシーの代名詞とも言えるモチーフ。中でもこのギャングスター・ラットは、1、2を争う程人気です。
LOT:20200418M01
バンクシー《Gangsta Rat》
シルクスクリーン
サイン
50 x 35 cm
2004年
Pest Controlの証明書付属#バンクシー #版画 #アート pic.twitter.com/iJeXZxGY3U— アート・キュリオ curio&co (@curio_co) April 24, 2020
「Gangsta Rat」¥ 4,400,000
過去に「Gangsta Rat」が200万円で売られていたという情報もありましたので、やはり年々その価格は高騰しているようです!
もっと気軽にバンクシーの絵を取り入れたい場合は、アートポスターがオススメ。
気軽に数千円台で買える紙のものから、数万円で買えるキャンバスにプリントされたキャンバスジークレまであります。
バンクシーのプロフィールや正体は?
本名:不明
生年月日:不明
出身地:不明
身長:不明
血液型:不明
う〜ん!全部不明です!
しかし「The Art of BANKSY」を参考に、“噂されている” バンクシーの素性をご紹介しますね。
生まれたのは1972年〜1975年頃?
バンクシーの元マネージャー・スティーブ・ラザリデスさんによれば2020年現在40代であると語られています。また、過去に英ガーディアン紙が2003年にバンクシーにインタビューをしたときの記者が「28歳の白人」と伝えていましたので、逆算して1975年生まれというのが濃厚かもしれません。
出身はイギリス南東部にあるブリストル?
過去のインタビューで「子供の頃、よく(ブリストルから電車で1時間離れた)ウェストン・スーパー・メアに家族と一緒に訪れた」と話していた
白人?
2020年6月6日に投稿したインスタで、現在アメリカを中心に起きている黒人差別に関するデモに対して絵を投稿。そこへ添えられたメッセージに「これは彼ら(黒人)の問題じゃない、私自身の問題だ」と書かれていました。
性別は男性?
バンクシーを隠し撮りした映像がいくつかあり、そのモザイク処理された人物が本当にバンクシー本人なら性別は男性のようです。
バンクシーの正体や顔が判明って本当?
正体不明のアーティスト・バンクシーだからこそ、その正体や顔についての噂はたびたび出ていました。
最新の噂から遡ってご紹介していきますと……。
2019年7月。イギリスのテレビ局ITVが、この人物がバンクシーではないか?と一本の映像を発表しました。
2003年に開催されたバンクシーのエキシビジョン「ターフ・ウォー」の会場でインタビューしたもので、長年テレビ局の倉庫にあったものだそう。
しかし、こちらの人物をバンクシーとすることに英ガーディアン紙は納得していないようで……。
同じく2003年の「ターフ・ウォー」をガーディアン紙が取材したときの記者がバンクシーについて以下のように伝えているため、今回の映像にマッチしないと発言しています。
「(バンクシーは)28歳の白人。だらしないカジュアルなジーンズとTシャツ、銀歯、銀のチェーンと銀のイヤリング。ジミー・ネイルとザ・ストリーツのマイク・スキナーを掛け合わせたような外見」と伝えていた(ジミー・ネイルとマイク・スキナーは共に英国のミュージシャン)。
2017年にはベツレヘムの旅行者がバンクシーの素顔をたまたま撮影していた!というニュースも出ました。
Tourist claims snap shows secretive and elusive artist Banksy at work in Bethlehem https://t.co/DrFJK6xKQe pic.twitter.com/k1H0d5tXSB
— FSBUQ.COM (@FSBUQ) December 12, 2017
このいかにも「今書き終わりました!」と言わんばかりのグラフィティアートは、バンクシーの公式サイトにもインスタにもアップされている作品です。
そのため、このスプレー缶を持った男性が「バンクシーではないか?」として噂になりました。
ただ一部からは、この写真の男性はバンクシーと一緒に活動をしているイギリスのグラフィティアーティスト「ジェームズ・アーム(James Ame/通称Ame72)」ではないか?という声もあがっているそうです。
また、何度も「バンクシー」の正体ではないか?と名前が浮上していたのが、「マッシブアタック」のロバート・デル・ナジャ。
しかし、ニュースサイト「Daily Star」によれば、バンクシー自身がその噂を退けたとされています。
また、ロバート・デル・ナジャは現在50代半ばのため、40代と言われているバンクシーの人物像からも外れていると言えるかもしれません。
2016年にはロンドン大学クィーンメアリーの研究者たちによって、「ロビン・カニンガム」というブリストル出身のアーティストがバンクシーであると特定された経緯もあります。
(こちらがその方)
The artist formerly known as Robin Gunningham is formally known as... pic.twitter.com/ozjBNZCclC
— Paul Lewis (@paullewismoney) August 5, 2018
ただ特定とは言いつつプロファイリングから導き出された結果でして、本人が認めているわけでもありませんので真相は藪の中!
バンクシーとは複数のアーティストから成り立っている、という説もありますし、なかなか正体にたどり着くのは難しいのかもしれません。
個人的にはバンクシーの正体は一生謎のままでいいのでは?なんて思ってしまいますが、いつか「バンクシーが誰なのか?」に答えができる時がくるかもしれませんね!
「バンクシーの日本でみれる作品や値段、プロフィール」まとめ
今回は世界的アーティスト・バンクシーについて情報をまとめました。
- 2020年3月15日からバンクシー展「天才か反逆者か」が開催中
- 価格は年々高騰している
- プロフィールはまだまだ謎のまま
せっかくバンクシーの作品が日本初上陸を果たしていますので、気になる方は一度足を運んでみてくださいね。
ぜひぜひ!