マリー・ウォルシュ、またはスーザン・ルフェーブルという名前は聞いたことがありますか?
この方、良き妻そして良き母として生きていたのですが、実はそのアイデンティティは本物ではなかったのです!
どういうことか、詳しく説明します。
マリー・ウォルシュ
出典:ZIMBIO
2008年アメリカ、カリフォルニア州に住むウォルシュ家。
父アランと母マリー、そして3人の子供たち。
しかし、ある日匿名の密告を受けて警察が家に訪ねてきます。
32年前の1976年に、ミシガンの女子刑務所から一人の受刑者が脱獄していました。
なんと、その脱獄者がマリー・ウォルシュだったのです!
スーザン・ルフェーブル
マリー・ウォルシュの本名はスーザン・ルフェーブル。
彼女は19歳の時、ほぼ冤罪のような状態で現行犯逮捕されたのです。
弁護士に、罪を認めれば執行猶予になる、と言われた彼女は罪を認めました。
しかし、残念ながら弁護士の言った通りにはなりませんでした。
初犯で冤罪にもかかわらず、懲役10~20年という重い判決が下されます。
たまったもんじゃないですね(#゚Д゚)
しかし、彼女は面会に来た祖父の提案で、14ヶ月で脱獄するのです。
看守の目を盗み、フェンスを登って外で待っていた祖父の車で自宅に逃げました。
自宅に到着した彼女は、両親から数百ドル渡され、すぐにカリフォルニアへと逃げて行ったのです。
そして、ミドルネームをとって別人「マリー」になりすまし、5年後に結婚し3人の子供をもうけて新たな家庭を築いていったのです。
もちろん、旦那さんや子供達は彼女の素性を知りませんでした。
32年間、いつ見つかるかわからないなんてビクビクして日々生活していくのって、どんな気持ちだったんでしょうね。
しかも家族には秘密・・・辛かったでしょうね。
再逮捕、その後
32年間の逃亡生活を経て見つかってしまった彼女は、再度「スーザン・ルフェーブル」としてミシガンの刑務所に戻されてしまいます。
そして、5年間の保護観察と18ヶ月間の仮釈放を宣告されます。
しかし幸運なことにこの判決は逆転し、13ヶ月の刑期を終えた彼女は、2009年には仮釈放理事会の満場一致で解放されたのです。
というのも、彼女の家族や友人、そして国内のあちこちからミシガン州知事の元に数百通の手紙が寄せられたのです。
減刑をお願いする手紙が。
良かったですね(*´˘`*)ホッ
確かに刑務所を脱獄した罪は大きいですが、そもそもが冤罪でしたからね。
そして彼女はまた「マリー」という名前に戻り、カリフォルニアに帰りました。
彼女の壮絶な人生が、本になっています。
まとめ
スーザン・ルフェーブルは、19歳の時冤罪で逮捕されます。
10~20年の刑を宣告された彼女は、14ヶ月後に脱獄します。
そして名前を変え、カリフォルニアに逃げるのです。
結婚し3人の子供に恵まれましたが、脱獄から32年経ったある日、見つかってしまいます。
そして再度逮捕されるのですが、幸いにも本来の刑より軽く済み、早く釈放されました。
現在は、「マリー・ウォルシュ」としてカリフォルニアで幸せに生活しています。
32年間ものの逃亡生活、辛かったでしょうね。
人生何があるかわかりません。