このページでは『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時』第1話(2020年1月16日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。
「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時」は、2020年1月16日スタートのテレビ朝日系のドラマです。
学歴も身分も収入も資格も捜査方針もまったく違う、決して交わらない“二人の男”が、一つの事件をきっかけに交わりだす。中途採用の情熱刑事×頭でっかちなエリート検事!? 桐谷健太と東出昌大が異色バディ結成!
【キャスト】仲井戸豪太(桐谷健太)/真島修平(東出昌大)/大貫誠一郎(風間杜夫)/樫村武男(柳葉敏郎)/仲井戸みなみ(比嘉愛未)/毛利ひかる(今田美桜)/目黒元気(磯村勇斗)など
『ケイジとケンジ』第1話 あらすじ
横浜の桜川橋交番には、元気なおまわりさんがいる。
仲井戸豪太(桐谷健太)36才。
前職は高校の体育教師という遅咲きの警官だ。
ある日、刃物を持った暴漢を取り押さえ、本部長賞をもらった際に刑事課への配置換えを願い出た。
横浜地方検察庁みなと支部には、堅物の検事がいる。
真島修平(東出昌大)32才。
ポルトガル大好きな、エリート臭がちょっと鼻につく男だ。
事務官の仲井戸みなみ(比嘉愛未)33才に好意をよせているが、はっきり言い出せない奥手な男でもある。
みなみのほうはまんざらでもないが、最近2年も同棲した男と分かれたばかりで、未練たらたらな様子。
念願の刑事となって桜木署へ配属になった兄の豪太が転がり込んできて、なにかとうるさい毎日だ。
豪太は強行犯係。強盗・殺人・傷害などの凶悪犯罪を扱う。
が、いま桜木署の最重要課題になっているのは、連続空き巣窃盗犯の案件だという。
空き巣はそもそも盗犯係の守備範囲だが、豪太はがぜんやる気になった。
「俺が犯人を捕まえてやる!」
年下の先輩、目黒元気(磯村優斗)とバディを組み、住宅街で張りこむ。
豪太が警察官になったのは、高校の教え子たちが、悪の道に走らないようにするためだ。
半グレややくざに誘われて、道を踏み外す生徒が多すぎる。
「だから俺は思ったのさ。警察官になって悪い大人を撲滅してやるってね」
目黒と話しているうちに、豪太は空き巣とおぼしき懐中電灯の光を見つけて車を飛び出した。
走って走って犯人を追い詰める。
やっと捕まえた犯人のマスクを剥いでみれば、そこにあったのは元教え子の顔だった。
元教え子の滑川は検察へ送られ、真島が事件を担当することになった。
取り調べ中、滑川は「なにも盗らずにおじいさんを突き飛ばして逃げたことがある」と告白する。
真島は、すぐに1年前の老人変死事件を思い出した。
これは大きな事件なのでは?
真島は、豪太が持参した死体見分書を眺め、強盗殺人の容疑で死刑もありうるという。
豪太は、教え子がそんなことをする人間だとは思えない。
そのまま真島に噛みついた。
「死刑なんて!滑川はそんな悪い奴じゃないですよ!」
「刑事が被疑者をかばうんですか?教え子だから?」
真島は豪太をバカにしたように言うと、滑川が老人の家に侵入した物的証拠を持ってこいと命令した。
豪太の怒りはおさまらない。
「なんやあいつ!俺ら警察が検察の下みたいな!」
「そう!お兄ちゃんたちは下!」
みなみはキツイ口調でたしなめた。
警察がいくら被疑者を逮捕しても、検察が起訴しなければそこで終わりなのだ。
妹にそう諭されて、豪太はますますイラついた。
死亡した持田老人の家から滑川の毛髪が採取された。
豪太は、移送される滑川に思わず声をかけ、そのせいで滑川は一転して黙秘。
物的証拠が乏しい以上、本人の自白がないことには裁判で有罪にできるかどうか……。
真島は豪太に怒りをぶつけるが、豪太も黙ってはいられない。
「悪い奴捕まえるのに、上も下もあるかぁ!」
検事を怒鳴りつけたことで、豪太は大貫署長(風間杜夫)に呼び出された。
「私は検察が上で警察が下だとは思っていません」
「ですよね~!」
「でも、いま一番考えなきゃいけないことはなに?仲井戸くん」
「滑川のこと……です」
「もっと大事なことがあるでしょう?」
豪太は、亡くなった持田老人宅を尋ねて夫人と面会した。
そして、遺族の悲しみに触れて悩みを深めてしまった。
「みなみ、俺は刑事失格なんか?」
「溜息ついてるのはお兄ちゃんだけじゃない。真島さんだって悩んでるよ」
真島は、滑川を窃盗と住居侵入罪で起訴することにした。
強盗致死にするには、証拠が足りない。
上司の樫村部長検事(柳葉敏郎)も、おさまるところにおさまったと納得した。
それを聞いた豪太も、ほっと胸をなでおろす。
真島はいけ好かない男だが、少しは情があるということだろう。
功名をあげたい真島だが、だからといって無茶な起訴はできない。
法に基づいた公正な判断が検事の鉄則だ。
豪太はムカつく男だが、想い人の兄だから無下にもできない。
ぶつかり合い、反目しあうふたりにはさまれて、あきれ顔のみなみ。
これからいろいろめんどくさいことが起こりそうな予感しかない。
『ケイジとケンジ』第1話 ネタバレ感想
初回ということで、放送時間はちょっと長め!
事件自体は大きなものではありませんでしたが、登場人物の紹介や、物語のバックボーンがわかりやすく紹介されていましたね。
なんといっても主人公の仲井戸豪太!
桐谷健太さんが演じる、熱血刑事が最高です。
大阪出身の桐谷さんが繰り出す大阪弁は勢いがあっていいですよね~。
情にあつくて、ちょっと短気で、どこか馴れ馴れしくて、お茶目なキャラがピッタリです!
ついついCMの浦ちゃんとイメージを重ねてしまいます。
「主人公」と言ってしまいましたが、このドラマのもうひとりの主役は、真島検事。
東出昌大さんが演じるエリートです。
髪型といい、服装といい、いかにもエリート!
東出さんの育ちのよさというか、まじめさがにじみ出ていてこちらもナイスキャスティング。
アメリカとかじゃなくて、ポルトガルかぶれってのがよくわかりませんが。
桐谷さんとの身長差が、いいアクセントです。
検察が上!警察が下!というイメージがビジュアルで表現されていますよね。
立ちあがった真島を見て、豪太が「でかっ!」っていうのがよかったです。
東出さん、マジででかいもんね。
初回の印象では、豪太のキャラが強烈。
真島がちょっとかすんでしまうのは仕方がないでしょう。
検事の見せ場って地味ですもんね。
強引に傷害致死に持っていくのかな?と思っていましたが、そこは冷静な判断でした。
でも、事件を事件としてしかとらえていないというか、被疑者をひとりの人間として見ていないようなところが気になりますよね。
豪太のほうは、元体育教師という性格上、被疑者に肩入れする情熱的な人物。
叫んだり、犯人確保で体力を使ったり、派手な男です。
でも、教え子を思うあまりに被害者の気持ちを置き去りに。
殺されちゃったほうとしては、もし本当に滑川が犯人だったら、罪を償ってほしいと思いますよね。
滑川くんだってもう大人なんだし、仕事がうまくいかないからって26件も空き巣をするなんて……。
手放しでかばう気にはなれませんでした。
そんなわけで、豪太にも真島にもまだまだ成長の余地がある感じです。
また、ふたりの上司がなかなかいい味を出しているんですよ!
豪太の上司は、風間杜夫演じる大貫署長。
豪太に被害者のことを思い出させてくれたのが、この人です。
真島の上司は、柳葉敏郎演じる樫村部長検事。
なんだかいろいろお見通しの雰囲気。無茶も言いませんし。
経験豊かで人間的にも尊敬できる上司のもとで仕事ができるってありがたいですね。
ぶつかり合いながら成長していくふたりの姿が楽しみです。
同僚たちも一癖ありそうな面々ですね。
このドラマを楽しむにあたって、日本の司法制度を簡単に理解しておくといいのかな、と思います。
今回も、真島のセリフでいろいろな説明がありましたね。
警察が被疑者を捕まえても、送検されるのは約3割。
でも送検されれば、ほぼ10割が有罪になる。
逆を言えば、有罪が確信できなければ送検はされない、ということです。
だから、滑川は有罪が確実な窃盗罪と住居侵入罪のみで起訴されることになったわけですね。
う~ん、では裁判所は量刑を決めるだけの機関なの?
これでは、有罪かどうかは検事が判断していることになるのでは?
日産のゴーンさんも、それが不満で国外逃亡したんじゃ……。
いろいろとタイムリーな内容なので、少し勉強しながら観るのも面白そうですね!
事件の捜査をするのは警察ですが、検事にも捜査権があります。
これはキムタクのドラマでわりと常識になりましたね。
起訴か不起訴かを決めるための捜査なので、警察の取り調べが正当だったかどうかも聞き取りをします。
証拠品なんかも見られるんですが、真島は豪太に持ってこさせていましたね。
こういう構図を見ると、検察が上!というのもうなずけるような……。
登場人物の年齢がだいたい30代以上というのも、落ち着いて見られる要素だと思います。
ヒロインポジションのみなみさんも、ちゃんとした大人だし。
最後に行きつけの小料理屋が出てくるのは「はぐれ刑事純情派」のオマージュなのでしょうか?
毎回説教されなきゃいいのですが。
とにかく、大人の成長ドラマとして最後まで楽しめると嬉しいです。
(いまのところ、豪太推し)
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