近年、毎年のように、日本のどこかで大規模災害による被害がでています。
災害の報道を見るたびに、そろそろ我が家も本格的に防災グッズを用意しなければと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、具体的にどんな防災グッズを用意すればいいのかわからないという方のために、防災持ち出し袋の中に準備しておきたいグッズを、ジャンル別にご紹介してみましょう。
目次
防災持ち出し袋にいれておきたいグッズ
まずは、避難時に防災持ち出し袋に入れておきたいグッズを、用途別の表にまとめてみます。
食品と飲料水 | 衛生グッズ | 防寒グッズ | 汎用グッズ |
---|---|---|---|
ペットボトルの水 | ウエットティッシュ | アルミシート | ホイッスル |
缶詰 | ポケットティッシュ | 使い捨てカイロ | 携帯ラジオ |
アメやチョコレート | マウスウォッシュ | 大き目のポリ袋 | 予備の乾電池 |
トイレットペーパー | LEDライト | ||
簡易トイレ | モバイルバッテリー | ||
タオルとバスタオル | 筆記用具(ボールペン、紙、油性マジック) | ||
ハンカチ | 軍手 | ||
紙コップ・紙皿 | マッチ・ライター | ||
割り箸・スプーン | ロープ | ||
折り畳み式バケツ |
以上、25品目あります。
では、それぞれの用途をみていきましょう。
食品と飲料水
人間が生きていくために必要なのが「食べ物」と「飲料水」。
災害が起きた時、たとえ大きな被害がでていなくても、断水や停電・ガスの停止になる場合もあります。
救援が駆けつけるまでの間、生き延びるために最低限必要となる食品と飲料水は準備しておきましょう。
ペットボトルの飲料水
災害時には、1人に対して1日3ℓの水が必要と言われています。
さすがに防災用の持ち出し袋の中に大量の水を用意することはできませんが、長期間保存できるペットボトルの水を何本か用意しておくとよいでしょう。
缶詰
停電やガスが止まるとお湯が使えないので、調理不要で簡単に食べることができる缶詰が便利です。
非常食用の缶詰の種類も豊富にありますが、すぐに食べることができ、空腹を紛らわせることができるものをいくつか用意しておきます。
アメやチョコレート
缶詰と同じく、簡単に食べることができるアメやチョコレートを入れておきます。
特にチョコレートは、少量でもエネルギーにもなりますのでおすすめです。
また甘いものを口にすることで、緊迫している気持ちのリラックス効果が期待できます。
衛生面で役立つグッズ
被災すると水が使えない、もしくは使用が大きく制限される場合がほとんどです。
水洗いや手洗いが制限されることで衛生面が気になりますので、少しでも清潔を保てるグッズを用意しておきます。
ウエットティッシュ
簡単に手を拭くことができるウェットティッシュは、衛生的に役立ち便利です。
ただ長期間保管していると、乾燥していざという時に使えないことがありますので、定期的に保存状態をチェックしておきましょう。
ポケットティッシュ
ポケットティッシュは軽くかさばることもないので、複数個用意しておきます。
マウスウォッシュ
断水で水が止まってしまうと、簡単に歯磨きをすることができません。
歯磨きの代わりにマウスウォッシュを利用することで、口の中の不快感を紛らわせることができるのでおすすめです。
トイレットペーパー
避難先では、共同トイレや簡易トイレを使用することになります。
その都度ポケットティッシュを使うとあっという間になくなってしまいますので、トイレットペーパーを用意しておきましょう。
避難先のトイレでも、トイレットペーパーはすぐになくなります。
補給されるまで時間がかかる場合もありますので、ひとつあれば数日間は使えて安心です。
簡易トイレ
水が使えない場合、排泄を我慢するのは辛いことです。
排尿をゼリー状に固める簡易トイレがありますので、準備しておきましょう。
簡易トイレには、様々な種類がありますが、コンパクトで保管場所をとらないものを用意するとよいでしょう。
タオルやバスタオル、ハンカチ
タオルは、防寒やお風呂に入れない時に体を拭く用途に使えるだけでなく、ケガをした場合に止血することもできます。
新品のタオルを数枚用意しておきましょう。
折りたためるバケツ
折りたたみ式でコンパクトに収納できるバケツも、ひとつ用意しておきましょう。
水をためて手洗いやちょっとした洗い物や洗濯などにも使えるのでおすすめです。
紙コップや紙皿、割りばしスプーンなど
避難先では食器はありませんので、衛生面からも使い捨てができる食器を用意しておきます。
防寒グッズ
いつ災害が起きるかわかりませんので、防寒用品を用意しておきます。
夏の暑さもつらいですが、避難所などでは、冬の時期は極寒の寒さです。
寒さは想像以上に体力を消耗しますので防寒用品は欠かせません。
防寒アルミシート
アルミ製の薄いシートのことで「サバイバルシート」ともよばれます。
大人でもすっぽりかぶれるサイズになっていて、毛布代わりやブランケットとして身体にまくだけで保温効果が期待できます。
家族がいる場合、人数分を用意しておきましょう。
使い捨てカイロ
防寒グッズとして、使い捨てカイロも用意しておくとよいでしょう。
なるべく、保温時間の長いタイプを選ぶようにしましょう。
汎用グッズ
次に、場面ごとに使えるグッズをご紹介していきます。
ホイッスル
ホイッスルは、災害で閉じ込められた場合に自分の居場所を知らせるために使います。
ネックレスタイプもありますので、用意しておきたいグッズです。
携帯ラジオ
乾電池式の携帯ラジオがあれば、電気が使えなくても最新の災害状況を確認することができます。
予備の乾電池
電池が消耗していた場合を想定し、予備の乾電池を用意しておきます。
LEDライト
LEDライトには、形状の種類がいろいろあります。
懐中電灯でも問題ありませんが、LEDライトは寿命が長く、照射される光の範囲が広く明るいのが特徴です。
モバイルバッテリー
災害時だからこそ、様々な情報を入手できるスマホや携帯が使える状況にしておくべきです。
電気が使えない場所での、スマホや携帯の充電用に用意しておきましょう。
筆記用具
避難場所では、筆記用具を使用する機会があります。
またボールペンやメモまた油性マジックがあれば、持ち物に名前を書いてくこともでき、持ち物の紛失を防ぐこともできます。
軍手
避難途中には、どんなハプニングが起こるがわかりません。割れたガラスやがれきなど、障害物を移動する場合に使います。
マッチやライター
避難先で、枯れ木などを燃やして暖を取る時に使えます。また調理できる環境にあれば、お湯を沸かす際にも使います。
マスク
被災すると避難所など人込みの中で過ごすことも多くなりますが、感染症を防ぐ目的として使え、防寒としての効果も期待できます。
ロープ
避難中の救護や、雨風の中や視界が悪い中を歩かなければいけない場合にお互いの身体をロープで巻き付けて歩くなど緊急の場合に役立ちます。
避難所の中でも洗濯物を干すなど、何かと役に立ちますので準備しておきましょう。
万能ナイフ
ロープを切るなど様々な用途で使えます。
大き目のポリ袋
ごみ袋サイズの大きめのごみ袋は、一部をきれば雨具の代わりにも使え、ポリ袋を身体にまとうだけでも暖がとれます。
家族の人数分の雨具が、防災カバンの中に納まらない場合にはポリ袋を代用しましょう。
もちろん雨具が収納できるようであれば、雨具を用意しておいてください。
この他に常備薬など服用が欠かせない薬がある場合には、避難時に持っていくのを忘れないために防災バックの上にメモを張り付けておきましょう。
女性が個別に防災持ち出し袋に用意しておきたいグッズ
災害時、避難先では女性が必要とする物品はそろっていません。
数日間避難所で過ごすことになった場合に、避難物資として届きにくいのが生理用品です。
そのため、別袋に女性用の防災グッズを用意しておくと安心です。
女性が個別に追加しておきたい防災グッズ
- 生理用品
- くしやブラシと鏡
- アイブロウペンシル
- 髪ゴム
- 防犯ブザー
他にも、自宅を離れて過ごす場合を考えて必要となるものを用意しておきます。
ただ、避難先でお化粧をするのはおすすめできません。
素顔で外にでることに抵抗を感じる方もおられるかもしれませんが、断水していれば洗顔することも難しくなります。
化粧道具は、眉を描くアイブロウペンシルにとどめておきましょう。
数日間入浴できないことも予測されますので、整髪できるグッズは用意しておいてください。
また、防犯ブザーは必須です。
脅かすわけではありませんが、女性が避難所で怖い思いをするトラブルが実際に発生しています。
日常から暗い夜道をひとりで歩かないように気をつけているのと同じように、防犯ブザーはいつも持ち歩くようにしておきましょう。
「防災グッズおすすめ25選。防災持ち出し袋にいれておきたいグッズ」まとめ
以上、防災持ち出し袋にいれておきたい防災グッズについてまとめてみました。
災害は、いつ起こるかわかりません。
いざという時に慌てないためにも、今回ご紹介した防災グッズを参考に準備しておきましょう。