バドミントンは今、日本の選手が男女ともに強くなり、優勝や世界ランク上位の選手も増えてきたことにより、メディアで取り上げられる機会も多くなってきました。
そのためバドミントンは少しずつ人気のスポーツになり競技人口も増えてきています。
女性にも人気があり、バドミントンをしている方も多いのでは?
そして妊娠を経験する女性も多いですよね。
バドミントンはコートの中を常に動き回るとても動きの激しいスポーツです。
妊娠したら続けているバドミントンを辞めるべきか、少しならやってもいいのかと悩むと思います。
そんな方に、妊娠中のバドミントンについて、初期・中期・後期別にご紹介します。
妊娠中のバドミントン:初期は?
妊娠初期はネットや本などで見るとこの時期の流産は染色体異常などで防ぎようのないもので、母体のせいではないと記載されていることが多いです。
しかし4週から7週には、心臓をはじめとする臓器が形成されます。その期間に激しい運動をすると、障害など悪い影響が出てしまう可能性があります。
公式の競技でなく、公園などで遊ぶ程度なら…と思う方もいるかもしれませんが、バドミントンは腕でラケットを振るスポーツです。
ただ腕を振るだけでも、思っているより腹部への負担がかかるのです。
腕しか使っていないつもりでも、知らないうちにお腹にも力がかかっています。
初期ですとまだお腹も大きくなく、普段通りの生活が送れます。
そのため、腕しか使わないし、軽い運動のつもりでもお腹の中の小さな命に危険を与えている可能性もあります。
妊娠中のバドミントン:中期・後期は?
胎盤が完成し、流産の心配からもつわりからも解放されることが多いため、体調の安定してくる時期です。
この頃から体重管理をしっかりやりましょうなどと言われます。
また、体調が安定しているため、軽い運動をしようと思う方もいると思います。
もちろん身体を動かすことはいいことです。しかし、バドミントンはやはりおすすめできません。
初期と同じく、腕を振りおろす動作はお腹に負担がかかります。
また、この頃には赤ちゃんも大きく成長しています。そのため、思っている以上に足腰への負担が大きくなります。
さらに子宮も大きくなっているため、普段の階段の上り下りでも息切れなどしやすくなっていませんか?
そんな中でバドミントンのような激しいスポーツを行うと苦しくなったり、貧血をおこしたりなどしかねません。
そしてこの時期に一番怖いのが、早産です。
早産のリスクを高める原因に体の冷え、お腹に力を入れすぎる、激しい運動、疲労をためないとあります。
バドミントンをすることにより汗で冷え、お腹に力が入り、熱中して疲労もたまるかもしれません。
早産は現在の医療では助かるケースが増えてはいますが、それでも死亡や障害などのリスクはついてきます。
妊娠中のバドミントン:まとめ
私自身も妊娠するまでバドミントンを10年以上続けてきました。
そのため、妊娠してからバドミントンから離れると、バトミントンをやりたい!という気持がよく出てきて、バドミントンをしている夢を何度も見ました。
同じチームの人で、安定期に入ったからとドライブ(主に手首を使用し振り下ろすことや動くことのない技)のみをやっていた人もいました。
また、長いことバドミントンをやってきたから、と基礎打ちをしたという人もいました。その人たちは無事に元気な赤ちゃんが生まれました。
しかし少しバドミントンをしたせいで、切迫早産になったという人もいます。
そのような話を聞き、長く続けてきたから、軽くやるだけだから大丈夫とバドミントンをやろうと考える人もいるとは思います。ですが、前に書いてある通りリスクはたくさんあります。
絶対大丈夫とか絶対ダメというのはないとは思いますが、私はリスクを考え、自分のやりたい気持ちよりお腹の中の小さな命を守ることを最優先しました。
妊娠中にバドミントンをして、仮に何かあった時、「あの時バドミントンをしていなかったら・・・」と後悔したくないですよね。
バドミントンは今、テレビでもやる機会が増えたので、テレビや少しお出かけついでに試合の応援に行くなどで楽しんでみてもいいと思いますよ。