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『悪魔の弁護人・御子柴礼司』第5話のあらすじとネタバレ感想!

投稿日:2020-01-05 更新日:

『悪魔の弁護人・御子柴礼司』あらすじとネタバレ感想

このページでは『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』第5話(2020年1月4日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。

「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」は、2019年12月7日スタートのフジテレビ系のドラマです。

悪魔の弁護人・御子柴礼司
~贖罪の奏鳴曲~

悪徳、法外な報酬、絶対勝訴。どんな依頼人でも必ず勝たせる悪魔の弁護士・御子柴礼司(要潤)には、凶悪犯罪を犯した元少年Aという衝撃の過去が!逆転に次ぐ逆転、戦慄の法廷ミステリーが開幕する!

【キャスト】御子柴礼司(要潤)/日下部洋子(ベッキー)/桜葉あすみ(玄理)/宝来兼人(本村健太郎)/横山紗矢(田中こなつ)/津田亜季子(奥菜恵)/稲見武雄(勝野洋)/岬恭平(津田寛治)

『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第5話のあらすじ

「俺はあんたを救ってみせる!」

「お前が本当に救いたいのは……」

稲見(勝野洋)は言いかけてやめた。自分の運命を御子柴(要潤)に委ねてみるつもりだ。

御子柴は、稲見の殺人を緊急避難として無罪を主張した。

 

殺人事件の被害者である栃野守(小多田直樹)は、老人虐待の常習犯だった。

栃野は、かつて沈没した客船で若い女性の救命胴衣を殴って奪い取り、生き延びた人物でもある。

当時殺人罪で起訴された栃野は、緊急避難(自己あるいは他者の命を救うために仕方なく殺人を犯した場合は罪に問われない)を主張して無罪となっていた。

「俺は人を殺したが無罪になったんだ」

栃野にすごまれ、老人たちは虐待を告発できずにいたのだ。

 

栃野を殺したのは、間違いなく稲見である。

しかし、実際の状況は稲見の供述とは異なっていた。

稲見は、入居仲間である後藤が虐待を受けている様子を見過ごせず、栃野を殴って殺害したのである。

 

裁判員の心証は大きく変わっただろう。

しかし、このまま無罪になるほど日本の司法は甘くない。

なんとしても稲見に殺意がなかったことを証明しなくてはならない。

本人があれほどはっきり認めたことをひっくり返すのは至難の技だった。

 

一方、検察側の岬恭平(津田寛治)も独自に捜査を始め、稲見と対面した。

罰則こそが秩序を作ると考える岬。

稲見は、人格形成が未熟な未成年には教育が必要だと考えている。

ふたりの考えは相いれない。

「でも稲見さん、承知のこととは思いますが、罪は罪ですよね?罪は償うべきですよね?」

岬の言葉に稲見は沈黙で応えた。

 

正当な殺人はあり得るか?

緊急避難は認められるか?

稲見に殺意はあったのか?

すべては法廷で証明される。

 

御子柴は、証人として稲見の元妻を呼んだ。

そして、稲見の息子・たけしが老人をかばって交通事故で死んだ事実を述べる。

たけしがかばったのは、伯楽園の入居者であり、今回虐待を受けていた後藤だった。

稲見は、息子が救った後藤を見守るために伯楽園に入所したのだ。

 

偶然はほかにもあった。

伯楽園には、かつて栃野が殺した女性の祖母、小笠原栄が入居していたのだ。

彼女は栃野を許せず、稲見に後藤を守るよう何度も頼んでいたという。

「あなたは稲見さんを救うといったけれど、それが彼にとってよかったのか悪かったのか」

証言した小笠原栄は、御子柴に微笑みかけた。

 

緊急避難は認められなかった。

稲見には懲役6年が求刑された。

 

稲見は控訴しないという。

どんな理由があろうとも、人を殺した人間は外道だ。

報いを受けるのが当然だ。

「それでは私が弁護士になった意味がない!」

「お前が本当に救いたいのはお前自身だろう?」

稲見の言葉が御子柴に刺さった。

「佐原みどりを思い出せ。一生償え。俺もこの先、一生償う」

 

房に戻ろうとした稲見は、ふときびすを返して御子柴を正面から見つめた。

「大事なことを言い忘れた。お前はいまでも、俺の自慢の息子だよ。がんばれよ、園部信一郎」

御子柴は、かつて自分が少女を解体した現場に足を運んだ。

何をしても巻き戻せない時間。

「やめろ!」と叫ぶ声も、あのころの自分には届かない。

御子柴は絶叫し、膝をついた。

 

「どうすれば許される?どう生きれば……」

つぶやいた御子柴に答えるものは、ない。
 

『悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜』第5話の感想

大逆転はならず、でしたね。

「そう簡単に緊急避難が認められちゃあね~」というあすみ(玄理)の意見も、ごもっとも。

そもそも、栃野の緊急避難が認められたっていうのもどうかと思いますよ。

 

栃野は、御子柴先生と同じように「罪を償う機会を与えられなかった者」として描かれていましたが、御子柴先生とは対照的な人間でした。

老人に暴力をふるい、脅しをかけ、粗暴に生きています。

かつて自分が人を殺したことをみじんも後悔していません。

与えられなかったからこそ、自分なりに償う術を模索し続ける御子柴先生とは真逆です。

 

いろいろと条件は違うんですけどね。

御子柴先生はまだ子どもだったし……。

とはいえ、御子柴先生には、まったく情状酌量できるような理由もなく……。

 

そう考えると、量刑を決める裁判官という人たちが、ものすごく大変な仕事をしているのだということがわかります。

人を裁くというのは、難しいことですね。

 

もし栃野が罪を償う機会を与えられていたら、素直に更生したでしょうか?

わからないですよね。

でも、介護の仕事につくような人だから。

もしかしたら、可能性はあったのかもしれません。

 

殺さなくてもよかったんじゃ?とも思います。

ただ、稲見さんの気持ちもわかる。

孫娘を殺された小笠原さんの気持ちもわかる。

私だったら、同じ目にあわせて殺してやりたいですよ。

そしてたぶん、稲見さんと同じように服役すると思います。

 

人を殺す罪深さを理解できるからこそ、犯人が許せないわけで。

悪人を殺したからといって、スッキリ!というわけにはいかないのではないでしょうか。

 

御子柴先生も、本当に贖罪の気持ちで生きているということはわかるのですが、「どうしたら許される?どう生きれば……」と言っている時点でダメなんだろうな、と感じますね。

その点、稲見教官はすごい。

彼は、人を殺したら、一生許されることはないと知っています。

そして許されたいという気持ちもない。

6年服役して出所したとしても、それで許されたとも思わないでしょう。

 

御子柴先生は、まだ許されたいと思っているんですね。

でも、誰に許してほしいのかな?

自分が殺したみどりちゃんに?

遺族に?

社会に?

 

今回、御子柴先生は恩師を救うことで自分が許されたいと願っていました。

でも、その願いは果たせませんでした。

稲見教官も、自分を許してくれませんでした。

逆に「自分が救われたいだけだろう」と見透かされちゃってつらかったですね。

 

ただ、「自慢の息子だ」と言ってくれる教官は、最大限の愛情を御子柴先生に注いでくれているので、あとは御子柴先生本人の気持ち次第なんですよね……。

 

御子柴先生に伝えたいです。

生きることを許されたということは、すべてを許されたと同じことじゃないですか?

先生は、笑いたいときに笑っていいし、誰かを愛してもいいし、人に優しくしてもらったっていいんです。

誰もそれを禁止してないです。

禁止しているのは、先生自身ではないですか?

 

先生は、許されたと感じてスッキリしたいんですよね?

でも、たとえ今回の裁判に勝っていたとしても、先生はスッキリできなかったと思います。

きっとまた、モヤモヤしたものがわいてくるんじゃないでしょうか。

 

稲見教官が、「一生償え」といったのはそういうことでしょう。

でもね、許されないままでも、笑ったり、人を愛したりしてもいいと思います。

それがどんなに尊いことか理解して、自分の罪を見つめ続けることが本当の罰なんじゃないかな……。

 

次回からは、どうやら御子柴先生の実母が登場するようですね。

医療現場では、外科医は身内の手術はしないというのが不文律のようですが、弁護士界ではそういうの、ないのでしょうか?

恩師に続き、実母の弁護とは、先生もキツイですね。

しかもやっぱり殺人事件。

 

わかっていたとはいえ、ハードな展開に心身共に疲れますね……。

御子柴先生、全然悪魔じゃないし。

洋子(ベッキー)がもう少し癒しを与えてくれるといいのですが。

さすが東海テレビ制作のドラマです。容赦ないです。

1週間、英気を養って最終章に挑みましょう!
 

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