このページでは『ひとりキャンプで食って寝る』第9話(2019年12月13日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。
「ひとりキャンプで食って寝る」は、2019年10月28日スタートのテレビ東京系のドラマです。
「ひとりでキャンプに行き、食べたいものを食べて、寝る」という贅沢な時間の過ごし方。キャンプをしながら「缶詰料理」に幸せを見出す男・健人と、「獲って食べる」ことに心を奪われた女・七子、二人の物語。
【キャスト】奇数話:大木健人(三浦貴大)/偶数話:七子(夏帆)
『ひとりキャンプで食って寝る』第9話のあらすじ
餅を焼き、小豆缶をあけてひとりぜんざいを楽しむ健人。
田舎のお母さんから送られてきた餅には手紙が添えられています。
「理恵子さんとは仲良くやってる?」
なんともいえない気分……。
仕事が忙しくて、このところキャンプに来られなかった健人は、東京郊外で開催されるキャンプイベントにやってきました。
仕事で凡ミスをして、課長に怒られたことを思い出しながら、気持ちを切り替えようとしています。
「楽しもうっと」
ところが、その苦手な課長も同じキャンプイベントに来ていたのです!
健人はこっそり隠れようとしますが、木の1本も生えていない海沿いの広場には隠れられる場所もなく……。
あえなく見つかってしまいました。
「おひとりですか?」
どうやら課長もソロキャンパーのようです。
缶ビールで乾杯して落ち着くと、とくに話題もないふたりは手持ち無沙汰。
「カレー食うか?」
課長は、健人にカレーをごちそうしてくれると言います。
しかも、スパイスをきっちり使った本格チキンカレー!
健人はナスのアチャール作りを手伝いました。
ナンにチキンカレー、ナスのアチャール。
できあがったカレーをひとくち食べて、健人は目を見張りました。
「どうだ?」
「うまいっす」
でも……めちゃくちゃ辛いんです……。
辛いを通り越して痛い……。
健人は汗をかきながら、うまいうまいと料理をたいらげました。
ごはんを食べたら、ブッシュクラフト。
課長と並んでふたり、木片を削ります。
課長がカレー作りに凝りだしたのは、カレー好きの家族のため。
でも、娘さんと奥さんは出て行ってしまいました。
「自然のなかで遊びながら生きる術を学ぶこと全般をブッシュクラフトっていうんだ。
こうして過ごしてるとな、会社の嫌なことや家のこと、忘れられるんだよ」
「わかります……」
しかし課長が作った木の笛は鳴ることがなく、彼はとうとう泣き出してしまいました。
それでも気をとりなおし、課長とふたりで釣りをしてみます。
入社当時のことを思い出しておしゃべりしたり、先日の凡ミスを叱りすぎたと謝ったり。
「僕も申し訳ありませんでした」
なんだか素直な気持ちになった健人はすこしすっきりした気分です。
夜も更けて、健人はやっと解放されてひとりテントに戻ってきました。
「課長さんさぁ、さびしいんだろうね。優しい人なんだろうな」
今夜の食事は、タイカレー焼きそば。
ココナッツミルクが舌に優しいおいしさです。
テントサイトでは、太鼓や民族楽器の演奏がはじまり、みんなが集まってきました。
心地よいリズムに身体をゆらします。
ふと思い出して、健人はポケットのなかから課長の作った笛を取り出してみました。
思いっきり吹くと、ピーッと大きな音がしました。
『ひとりキャンプで食って寝る』第9話の感想
昨今のソロキャンプブーム。
火付け役は、やはり芸人のヒロシさんでしょうか?
ご本人は「暇だったからはじめた」などとおっしゃっていますが、ソロキャンプの魅力は「自然」と「孤独」だと思います。
文明の利器に囲まれた生活から抜け出し、わずらわしい人間関係から解放される時間が貴重なんですよね。
そう、ソロキャンプは孤独を楽しむキャンプなのです!
ところが!今回は「孤独」がつらい中年男性が登場。
あえてのソロキャンプではなく、妻や娘が出て行ってしまった結果としてのソロキャンプには同情を禁じえません。
実は健人もそうですよね。
以前は、恋人の理恵子さんと一緒に楽しんだキャンプが、別れと同時にソロキャンプに……。
嫌だなぁ、苦手だなぁと感じる上司と、意外な共通点があったわけです。
はじめは、仕事のミスや上司の叱責を忘れようと務めていたのに、最後には「優しい人」だと思うようになるのですから、人間わからないものです。
健人や課長もいつかは元カノや家族のことを忘れて、心からソロを楽しめるようになるのかもしれませんね。
面白かったのは、泣き出した課長を助けに来てくれる謎のダンス集団です。
けっこういい年のおじさんたちなのですが、なにげに恋ダンス的なものを踊っていましたね。
キャンプに行くと、この手のダンス集団はいます!
キャンプファイヤーの周りで踊ったりするんですよね。
ソロキャンプとはまた別の距離感でキャンプを楽しむ方々です。
そういえば、ブッシュクラフトも最近の流行りですね。
なんだか子どものころのキャンプを思い出しました。
みんなで山へ行って、キャンプファイヤーで出し物をしたり、草木で工作をしたり、飯盒炊爨でカレーを作ったり……。
純粋に自然のなかで楽しく遊んだ思い出が蘇ります。
ソロキャンプブームの根底には、幸福だった子ども時代の記憶があるのかもしれませんね。
さて、今回の缶詰料理ですが……。
出ました!小豆缶!
ぜんざいは定番ですね。
餅もおいしそうだし、秋口のキャンプにはいいおやつメニューかも。
そして本日のメインはタイカレー焼きそば!
インスタントの焼きそば麺をゆで、お湯を切ったら、いなばのタイカレー缶を投入。
水分を飛ばし気味に炒めて、最後は長ねぎの小口切りをのせます。
いなばのタイカレーシリーズは、緑と赤と黄色があったのですが、現在は緑と黄色のみのようです。
何年か前に爆発的に流行り、コスパのよさとおいしさで大人気になった缶詰ですね。
タイカレー特有のココナツミルク感が濃厚で香りもよく、何より手軽なところがよかったです。
タイでは、グリーンカレーをそうめんで食べるというのがポピュラーなので、焼きそば麺にあわせるというのは、予測できるおいしさ。
これは一度作ってみたくなりますね。
余裕があれば、砕いたローストピーナッツか、カシューナッツを加えてもおいしいのではないでしょうか。
キャンプイベントが開催されたのは、木更津ということでした。
海がすぐそばで、素敵なロケーションです。
いったいどこでしょうね?
房総半島にはキャンプ場がたくさんありますから……。
キャンプ用品のブランドやテントの会社がこうしたキャンプイベントを開催することはよくありますよね。
ソロキャンプ初心者さんは、安心して楽しめるのでおすすめです。
ドラマの話数的には、そろそろ終了の気配が漂ってきました。
缶詰料理も、あとは何が残っているでしょうか?
王道のスパムがまだ出ていませんね。
個人的には、ホワイトアスパラ缶が出てきてほしいところです。
いやいや、最終回は禁断のカニ缶かも……。
残り少ない缶詰料理を楽しんでいきましょう!