フェンネルという名前のハーブを聞いたことがありますか?
スーパーなどでたまに置いてあるのですが、どんなものか詳しく知らない人は多いです。
あまりなじみのないこのフェンネルについて、フェンネルとは何か、味や香り、効能や食べ方、育て方などについてご紹介します。
目次
フェンネルとは?名前の由来と歴史
フェンネルの原産は、地中海沿岸とされています。歴史上で一番古い作物の一つです。9つの神聖なハーブの一つとされています。
日本には平安時代にやってきました。松尾芭蕉の句にも秋の季語として使用されています。
名前はラテン語で、小さな干し草という意味のFoeniculumからきています。また、中国では魚の香りを回復するという意味でカイコウと呼ばれています。
フェンネルの効能や美容・健康効果
フェンネルは食べ物の消化を助けてくれ、胃腸に溜まっているガスを取ってくれます。便秘や消化不良などの際に効果があるとされています。
また、利尿作用や発汗作用があり、食欲も抑える効果があるためダイエット効果があるとして古来より使用されています。むくみもとってくれます。
他にも消化器系の痙攣を防ぐ働きや、目の疲れに効果があるため視力の回復にも使われています。また、女性ホルモンの活性化をしてくれるため、母乳の出が良くなると言われています。
産後の授乳中の女性には嬉しいですね!
フェンネルの味や香り・特徴
フェンネルにはいくつか種類があります。背が高く2メートルの高さまで成長するものもあります。そして葉っぱや茎はもちろん、種までと余すことなく全て利用できるスパイスの優等生です。
葉は甘めの香りが強くあり、魚の風味づけとして使用されます。臭みを消してその甘い香りで包むことから魚料理に使われ、
一緒に焼いたり、煮たりして使うにも良く、添え物としても使用されています。
茎はスープやサラダなどいろんな形で使用されます。種はフェンネルシードという名前で、スパイスとしてよくスーパーで売られています。
フェンネルを活用した料理とレシピ・食べ方
フェンネルは、魚のハーブと言われています。なので、魚との相性はばっちりです。魚と一緒に焼いたり、上にのせたり、煮たりなど活用されている方法はたくさんあります。
ですが、魚料理以外にも使われています。フェンネルは甘い香りがするので、お菓子にも用いられます。また、葉のペーストはバジルの代わりにもなります。
フェンネルを使用したパスタのレシピをご紹介します。イワシなど魚を使用したパスタのレシピが多いですが、一番簡単なものですとトマトパスタでも美味しく食べられます。
フェンネルは葉と茎に分けて、茎を縦に薄く切ります。トマトの水煮缶をトマトと汁100gに分けておきます。フライパンでニンニクをオリーブオイルで炒め、にんにくを取り出したらフェンネルを加えます。
しんなりしたら、トマトと汁を入れ、ひと煮立ちしたら塩コショウで味を整えて茹でたパスタを加えます。お皿に盛りつけてフェンネルの葉を飾れば完成です。
フェンネルの育て方
フェンネルは、周りに落ちてしまったこぼれ種からも育つほどに丈夫です。ですが、移植には弱いですので土に直接撒くのがいいです。
種は一か所に4.5粒程度で50センチほど隣と間隔を空けて撒きます。土が乾燥してしまわないように注意しましょう。
本葉が4本になる前には間引きをしてください。生育の際の適温は10~28℃です。
冬は霜などに当たると枯れますが、また春には発芽します。蝶々やカメムシが好むため、葉を食べられてしまわぬよう見つけたらすぐに退治しましょう。
フェンネルシードの作り方・使い方・食べ方
夏の開花がおわり、フェンネルの花の基が膨らんできたら、種に筋が入り黄色くなってきます。そしたらハナノ束ごと収穫します。
そして種に紙袋などをかぶせて逆さまに吊るしておきます。一週間ほど乾燥させると水分がなくなるのでスパイスのフェンネルシードとなります。
食べ方は豚肉などお肉にすりこんで焼いても、スープにローリエなどのように風味づけでいれても、お菓子に混ぜても美味しく食べることができます。
そして、食べる以外のことにも使用できるのです。一緒に瓶にいれて漬けるだけでお酒やオイルの香りづけができます。
また、皮脂やニキビ菌の殺菌などをしてくれるのでクレンジングオイルを作ればボディケアにも活用できます。
フェンネルとは?味や香り・効能や栄養:まとめ
フェンネルは効能がたくさんあり、食べ方の方法も様々です。
使い方もたくさんあるので、いろんな方法でぜひ活用してみてください。
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