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『チョコレート戦争』第10話のあらすじとネタバレ感想!

投稿日:2020-03-15 更新日:

『チョコレート戦争』のあらすじとネタバレ感想

このページでは『チョコレート戦争 ~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~』第10話(2020年3月13日放送)のあらすじ(ネタバレ注意)や感想について紹介。

「チョコレート戦争 ~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~」は、2020年1月11日スタートのtvk(TV神奈川)放送のドラマです。

チョコレート戦争
~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~

芸能クラスを備え、毎年バレンタインデーが重要イベントの私立百瀬学園。

バレンタインデーに一番多くのチョコレートをもらった男子生徒は“キング”と呼ばれ、先の芸能活動も保証されるのだが、今年の2月14日、事件は起こった。“キング”確定と噂されていた篠田康太が誰かからの毒入りチョコレートが原因で死亡したのだ。

篠田のクラスの副担任・仁科智也は、篠田が所属していた学園内アイドルユニット“Dust Kiss”のメンバー、吉川優、村木乃亜、宮田健介、小暮海斗(TAKA)に話を聞いて行くが……。

果たして誰が、毒入りチョコレートを渡したのか。そして物語は仁科の隠された過去へと遡ることになる…。

【キャスト】仁科智也(小澤廉)/松井俊二(小林且弥)/篠田康太(立石俊樹)/吉川優(小南光司)/村木乃亜(古谷大和)/宮田健介(星元裕月)など

『チョコレート戦争』第10話 あらすじ

これは、ある目立たない男子生徒、長谷川由和(杉山真宏)の物語。

 

彼はごく目立たないおとなしい生徒だった。

学校に来ていても、なににも関心がないし、誰とも話さず帰る日も多い。

それは中学の頃から同じで、彼にとっては代り映えしない日常であった。

 

ところが、その風景が一変する。

篠田康太(立石俊樹)が転校してきた日。

康太が吉川優(小南光司)と殴り合った日。

その現場を見ていた彼が惹きつけられたのは、目の前の暴力沙汰をどうおさめればいいのかまったくわからず、おろおろしている仁科智也(小澤廉)だった。

その日から、彼は仁科のあとをこっそりついて回ることになる。

 

彼の初恋は、中学の頃。

意を決して、告白した。

「なに?由和?」

「うん……月が、きれいですね」

「?月なんか、出てねえよ。じゃあな」

もちろん、昼間の教室に月が出ているわけがない。

これは、彼なりの「愛している」の告白だった。

 

文豪・夏目漱石が、「I Love You」の訳出として「月がきれいですね」と書いた、という逸話がもとになっている。

だが、同級生の男子には全く伝わらなかった。

それで、バカな同級生たちが嫌いになった。

もしかして、彼はすべてをわかったうえで、わからないふりをしたのかもしれないけれど。

 

彼はシングルマザーの母に育てられた。

3つ下の妹、楓は学校で毎日いじめられている。

家族のことを考えるべきなのかもしれないが、自分のことで精いっぱいだ。

仁科先生のことしか、考えられない。

 

彼は、学校で仁科に話しかけようとするが、きっかけを逃してしまう。

仁科はたいてい、篠田康太と熱心に話しているのだ。

彼は、自分が彼らとは違う人間だと思い知らされる。

アイドル部はかっこいいけれど、自分がアイドルになれるわけもなかった。

 

そんななか、彼は妹から、裏の猫を殺してくれと頼まれた。

発情して毎日うるさく鳴いている猫だ。

ネットでもらった猫いらず。

いじめの報復をするために使うつもりだったけど……。

「人間にはダメだよ!」

その日まで、彼にも正しい判断をする理性があった。

 

それがふっとんだのは、母親の恋人を目撃したからだ。

仁科先生にあげるためのチョコを手作りしようと、材料を買いに出た夜。

泊りになる、と言って出掛けた母親が、裏の男と一緒にいるのを見かけた。

あのうるさく鳴く猫を抱いて、自分に話しかけてきた男だ。

 

「たまには思い切ってみるのもいいことよ」

母親の言葉が、白々しく頭のなかに響く。

それなら、思い切ってみるか。

彼は大量の猫いらずをチョコレートに混入し、手作りチョコを作った。

そしてそのチョコレートを、仁科のジャケットのポケットに……。

 

その様子を見ていた篠田は、そっとチョコレートを取り出して、ふっと笑って口に入れた。

それが自分の命を奪うとは、知らなかったと、思う。
 

『チョコレート戦争』第10話 ネタバレ感想

つ、ついに事件の真相があきらかになりました。

あのチョコレートは、にっしーに贈られたもので間違いはありませんでした。

しかし、送り主が男の子だったとは!

 

これは意外な展開でしたね。

バレンタインの怪人の姿をして、逃げてた子ですよね?

 

自分のセクシャリティについて、悩んでいた子なんだ……。

LGBTという言葉が一般的になってきた昨今。

これまでは、誰にも言えなかったことが、すこしづつ公の場で話題にされるようになりました。

「多様性」を認め合う社会は、誰にとっても生きやすい世の中です。

 

とはいえ、まだまだ世間の風当たりは冷たい。

世間一般が認めるのは、戯画化された女装家やタレントであって、身近な人がそうした内面を持っていることについては、十分に理解されないのが現状です。

ましてや思春期の男の子ですから、悩みは深いでしょうね~。

にっしーには、「月がきれいですね」一発で通じるはずなのに……。

 

ちなみに、この逸話は真偽がわからないもののようですが、超有名です。

日本人の奥ゆかしさというか、わびさびみたいなものがよくわかるお話しですね。

これでピンとくるには、それなりの教養が必要でしょうね。

 

でも、本当に教養のある人にとっては「あ~、アレね、はいはい」みたいなエピソードではあるので、使いどころには注意が必要です。

そこそこに文学の素養があり、こういうなぞかけみたいなことを面白がってくれる人には使ってみてもいいかもですね。

 

彼の行動の引き金をひいたのは、お母さんでした。

いや、お母さん全然悪くないんですけど、女手ひとつで自分を育ててくれたお母さんが、女性の顔をしていたのがショックだったんですね。

仕事で出張かと思いきや、男と会っていた。

しかも、猫を抱いて「勉強がんばってね」なんて言いやがった男です。

自分のことはもちろん知っていただろうに、素知らぬ顔で話しかけてきたのが憎い。

なんか優しそうだけど、ぱっとしない感じの男だというのも怒りに拍車をかけたんじゃないでしょうか?

なんていうか、逆に生々しいんですよね。

 

とはいえ、金持ちの男にエスコートされてたらそれはそれで絶望するんでしょうけど。

思春期男子の内面はかーなーり、複雑です。

 

だって、その怒りというか、それまで溜まっていたフラストレーションが、全部にっしーに行くんですよ?

なんなの、その逆恨み感?!

 

にっしーはまったく身に覚えのないことで、殺されるかもしれなかったわけです。

こりゃ、犯人もなにも、わからないはずですよね。

だって長谷川くんは、自分だけの世界で完結して生きていたうえに、にっしーとの接触もなんにもないんだもん。

もちろん、篠田くんとのからみもない。

ぽっと出てきた登場人物が犯人とは……。

 

犯人さがしの謎解きメインで見ていた方はくやしいかもしれませんが、このドラマほんとに面白いですね!

嘘を見せているわけじゃない。

ただ、視聴者には一部分しか、一方向からしか物事を見せていないだけなんです。

そこを、あとからいろいろな方面から見せてくれて、隠されていたものを小出しに出してきて、視聴者は「ああ~、そうだったのか!」ってなるところが、気持ちがいい。

「隠しててずるい!」というより、「そういう隠し方をしてたんだ、うまい!」という感じです。

 

それぞれのエピソードも意外性があって面白いですし。

誰もがちょっとずつ闇を抱えている、という雰囲気もいいですよね。

 

はじめはただのアイドル曲にしか聞こえなかったオープニングの曲も、回を重ねるごとに「いい曲だな~」と感じるようになりました。

このオープニング、エンディングの曲も含めて、「チョコレート戦争」ですね。

次回、最終回がさびしいです。

 

篠田くんは、なぜにっしー宛のチョコを食べちゃったのか……。

毒入りだとは知らなかったと思うのですが……。

 

謎は謎のまま、にっしーは気づかずに最終回を迎えそうです。

来週、最終回のドラマの余韻がすでに楽しみ。

ここは高級チョコレートを購入して、食べながら見るしかないですね!
 

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