日本におけるミュージカル界のプリンスの1人、山崎育三郎。
現在は舞台だけでなく、ドラマやCM、歌番組にも出演し、活動の幅を広げています。
今回は、お茶の間でも知名度が高い注目の舞台俳優、山崎育三郎さんについて紹介してみましょう!
目次
山崎育三郎の歩み
子役時代から帝劇デビューまで
子供の頃は引っ込み思案だったという山崎育三郎さん。
歌好きのお母様が、少しでも自信がつくようにと9歳から歌を習わせてくれたことがきっかけで、歌う楽しさに目覚めていきます。
11歳で全国童謡コンクールの審査員特別賞を受賞し、12歳でジュニアミュージカル『フラワー』のオーディションを受けたところ見事合格!
応募者3千人の中から主役に抜擢されます。
その後、学園ドラマ『六番目の小夜子』に出演。
このドラマは鈴木杏や栗山千明、山田孝之など、のちの人気役者たちが10代で出演しており、今となってはプレミア感たっぷりな作品です。
変声期に入ってからは、大好きな歌が思うように歌えなくなってしまい、ミュージカル作品のオーディションは不合格が続くなど苦しい状況が続きますが、決して腐ることなく、音楽大学附属の高校に進学してクラシック音楽の基礎を学びます。
高校在学中はアメリカのミズーリ州に留学し、人種差別も乗り越えながら1年間海外生活を経験。
高校卒業後は東京音楽大学声楽演奏家コースに進学し、大学在学中に東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役のオーディションに挑み、見事合格。
2007年に世界的大作ミュージカルの主要キャストで華々しく帝劇デビューを飾ります。
甘い歌声と確かな歌唱力で注目を集めたマリウス役は、その後2009年、2011年、2013年の再演でも好演し、自身の転機の役となりました。
山崎育三郎の歩み
『モーツァルト!』で帝劇初主演!その後も大人気ミュージカルの主要キャストに引っ張りだこ!
帝劇デビュー作『レ・ミゼラブル』のマリウス役で、子役からミュージカルスターへ華麗なる転身を遂げた山崎育三郎さん。
2011年には大ヒットミュージカル『モーツァルト!』のタイトルロール、ヴォルフガング・モーツァルト役で帝劇初主演を果たします。
山崎育三郎さん自身にとっても、モーツァルト役は憧れだったとのことで
全身全霊の熱演で天才音楽家の鋭い感性、明るさ、繊細さをエネルギッシュな歌唱で見事に表現し、絶賛を浴びました。
そして、このモーツァルト役の好演が評価され、2011年に菊田一夫演劇賞の演劇賞を受賞。
その後も、2014年、2018年と3度にわたりモーツァルト役を演じ、安定の歌唱力と奥行きが増した芝居でいずれも大好評を博しました。
2011年は山崎育三郎さんにとって飛躍の年で、他にも『ロミオ&ジュリエット』の主役ロミオ、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のアルフレート役を好演し、いずれも高い評価を得ています。
2012年には『ミス・サイゴン』のクリス役で好評を博し、話題を集める大人気ミュージカルの主要な役を次々と演じ、名実ともにミュージカル界のプリンスとして活躍していくことに。
2014年にはエリザベス女王の半生を描いたミュージカル『レディ・ベス』で主人公ベスの相手役、ロビン・ブレイクを好演。
東宝ミュージカルにおける新たなヒット作となり、2017年の再演でもロビン役を演じ甘い歌声と自由自在な表現力で好評を博しました。
そして、2015年には今日本で最も人気のあるミュージカル演目『エリザベート』のルイジ・ルキーニ役に抜擢されます。
ルキーニ役は物語全編に登場するストーリーテラーであり、影の主役と言っても過言でないほど作品内で比重が高い、キーパーソンと呼ぶべき役柄。
狂気のテロリストであるルキーニ役は、これまで爽やかな貴公子タイプの役柄が多かった山崎育三郎さんの新たな魅力を引き出す役となりました。
狂気に満ちたこの難役も安定の実力で演じ切り、2016年、2019年の再演でもルキーニ役を好演。
そして2020年の『エリザベート』4大都市公演では、帝国劇場公演のみトート役を演じることがサプライズで発表されました!
ここまで多くの大ヒットミュージカルで主要キャスト入りしている舞台俳優は、ベテランを入れても滅多にいないでしょう!
山崎育三郎の歩み
テレビドラマに音楽番組出演、ディズニー映画吹き替えも!
舞台をメインに活動している山崎育三郎さんですが、映像方面でも目覚ましい活躍をしています。
2015年に人気ドラマ『下町ロケット』の真野賢作役で出演して話題を集め、
その後も、2017年には月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』に出演し、主人公と3角関係を繰り広げる大役、神谷暁人を好演。
2018年にはNHKドラマ10『昭和元禄落語心中』で主人公の親友でありライバルである有楽亭助六役を好演し、コンフィデンスアワード・ドラマ賞で助演男優賞を受賞しました。
また、2020年の春からは、NHK連続テレビ小説『エール』への出演が決定。
舞台俳優でありながらもナチュラルな演技で、テレビドラマでもその演技力を発揮しています。
また最近は、地上波の歌番組にも出演する機会も多く、FNS歌謡祭やうたの夏祭りで珠玉のミュージカルナンバーを舞台さながらに歌い上げ、お茶の間の一般層にもミュージカル界のプリンスとして存在をアピール。
2019年のFNSうたの夏祭りでは、宝塚歌劇団雪組トップスター、望海風斗とエリザベートの名ナンバーをデュエットし、SNS上でも話題となりました。
また、2017年にはエマ・ワトソン主演で人気を博したディズニー映画『美女と野獣』の野獣役の日本語吹き替えを担当し、声だけの着実な芝居と高い歌唱力で好評を博しています。
「山崎育三郎の舞台・ドラマ・歌番組など活動」まとめ
数々の大人気ミュージカルに主要キャストとして出演を果たしながら、映像の世界でも大活躍している山崎育三郎さん。
ミュージカル界のプリンスが映像メディアで活躍することで新規ファンがつき、昨今のミュージカルブームに大いに貢献しています。
現段階で決定している2020年の出演スケジュールも、どれも心踊る内容ばかり。
山崎育三郎さんのこれから活動に期待しましょう!