茨城県奥茨城村で米農家の長女として育ったヒロイン・谷田部みね子が成長していく姿を丁寧に紡ぐ物語『ひよっこ』。
1960年代の街をミニチュアで再現しているオープニングのバックに流れるのは、桑田佳祐の『若い広場』。
みね子をはじめとする、たくさんの人々が、日本の高度成長期を支えてきたことを感じさせるオープニング映像となっています。
高度成長期を明るく生きるヒロインを演じるのは、有村架純
ヒロイン・谷田部みね子を演じるのは、有村架純。
かつて、朝ドラ『あまちゃん』では、ヒロインの母の娘時代を演じ、話題となりました。
本作『ひよっこ』では、脚本を担当する岡田惠和の強い要望により、ヒロインに直接指名されています。
有村架純は、2009年、現所属事務所であるフラームのオーディションに合格、芸能界入りを果たし、以後、ドラマや映画に活躍の場を広げています。
2013年には、朝ドラ『あまちゃん』でヒロインの母の娘時代を演じ、大ブレイク。
2015年、映画『ビリギャル』に主演。
『ビリギャル』での演技が認められ、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞、58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞しました。
▼おすすめ記事
→ 有村架純の本名が判明!すっぴんもかわいい!メイク方法は?身長は?
朝ドラ『ひよっこ』の主要キャスト
みね子の4年間をじっくりと描いたこちらのドラマは、故郷・奥茨城村編と東京編の2つに大きく分けられます。
そして、東京編はみね子の環境の変化に合わせて、3つのステージに分かれており、さまざまな人々との出会いが、みね子を成長させていきます。
『ひよっこ』キャスト
【故郷・奥茨城村編】
茨城県奥茨城村に住む米農家、矢田部家。父・谷田部実(沢村一樹)と母・美代子(木村佳乃)との間に長女として生まれたみね子。
祖父・茂(古谷一行)と妹・弟とともに幸せに暮らしていました。
出稼ぎに行ったまま、失踪してしまった父のかわりに、上京し、家計を支える決意をするみね子。
幼なじみの助川時子(佐久間由衣)、角谷三男(泉澤祐希)といっしょに東京に出て働くこととなります。
『ひよっこ』キャスト
【東京・向島電機編】
時子とともに向島電機に就職したみね子。
先輩社員で寮母の永井愛子(和久井映見)をはじめとする同僚たちにはげまされながら、少しずつ仕事にも、東京にも慣れていきます。
一方、実の行方はわからないまま。
東京で出会った警官・綿引正義(竜星涼)は、実の捜索に協力してくれますが、なかなか見つからないまま、時は過ぎてゆくのでした。
給料のほとんどを実家の仕送りに充てるみね子の楽しみは、月に一度、洋食屋、すずふり亭に通うこと。
すずふり亭の店主・牧野鈴子(宮本信子)とコック長・牧野省吾(佐々木蔵之介)は、訪れるたびにみね子を励ましてくれる心強い存在。
勤務先の向島電機が倒産することが決まった時、手を差し伸べてくれたのも、鈴子と省吾でした。
『ひよっこ』キャスト
【東京・すずふり亭・青春編】
すずふり亭でホールとして働くこととなったみね子。
新しく入居することとなったあかね荘には個性的な面々が揃います。
このころ、省吾の娘・由香(島崎遥香)と知り合うのですが、同い年だということもあり、少しずつ友情を温めることになるのでした。
あかね荘に住む島谷純一郎(竹内涼真)とは徐々に距離を縮め、付き合うことになるのですが、のちに純一郎の家の事情を慮り、みね子は身を引く決心をします。
『ひよっこ』キャスト
【東京・すずふり亭・成長編】
店を訪れたテレビ関係者に頼まれ、CMに出演することとなったみね子。
そこで女優・川本世津子(菅野美穂)に助けられたみね子は、世津子に父・実の失踪のことを打ち明けます。
後日、世津子のマンションに呼ばれたみね子は、記憶喪失になって、世津子とともに過ごしていた実と再会するのでした。
たくさんの困難に見舞われるみね子に寄り添うのは、すずふり亭の見習いコック、前田秀俊(磯村勇斗)。
2人はのちに結婚することとなります。
朝ドラ『ひよっこ』のあらすじ
『ひよっこ』のあらすじ
【故郷・奥茨城村編】
昭和39年、茨城県奥茨城村。米農家の長女として生まれ育ったみね子は、高校3年生。
幼なじみの助川時子・角谷三男とともに、貧しいながらも楽しい高校生活を送っていました。
しかし、この年の秋、出稼ぎに行った父・実が失踪してしまったことをきっかけに、みね子の運命は大きく変わります。
みね子は、家族を支えるため、そして、失踪してしまった父の行方を捜すために、上京を決心。
時を同じくして、幼なじみの2人も上京し、東京で就職することになります。
『ひよっこ』のあらすじ
【東京・向島電機編】
みね子と時子が就職したのは、向島電機。
はじめは失敗続きで落ち込むみね子でしたが、寮母の永井愛子や、先輩社員、同僚に励まされながら、なんとか一人前に成長していきます。
一方で、実の消息は依然としてわからぬまま。
捜索に協力してくれている綿引正義から目撃情報を聞きますが、行方はわからないままでした。
そして、ささやかなみね子の楽しみは、実から話に聞いていた洋食屋すずふり亭に通うこと。
お給料日のたびに、すずふり亭に通うみね子を、店主の店主・牧野鈴子とコック長・牧野省吾は温く迎えてくれるのでした。
ところが、みね子が東京生活を楽しめるようになってきた矢先、向島電機が業績悪化に陥り、倒産。
また、同じころ、ほのかに恋心を抱いていた相手、綿引もまた故郷へ帰ることに。
仲間たちもばらばらになってしまいます。
斡旋された次の就職先を、年下の同僚に譲り、先が見えない状況で訪れたすずふり亭で、思いがけなくホール係として雇ってもらえることになったみね子。
みね子は、すずふり亭の裏にあるあかね荘に引っ越します。
大晦日を愛子と過ごし、元旦の朝。
愛子からのお年玉は、奥茨城行きの乗車券でした。
みね子は上京して初めて、懐かしい奥茨城村に帰省し、家族との再会を果たします。
『ひよっこ』のあらすじ
【東京・すずふり亭・青春編】
そして迎えた、すずふり亭での日々。
はじめは、思うように接客することができず、落ち込むみね子でしたが、まわりの人々に温かく励まされ、徐々に仕事に慣れていきます。
あかね荘に住む個性的な住人たちとも打ち解けたころ、みね子は鈴子と省吾が、省吾の娘・由香のことで悩んでいることを知ります。
働き詰めで亡くなった由香の母のことで、由香の気持ちは、かたくなになっていたのでした。
あかね荘で過ごす中で、みね子は次第に、住人の1人である島谷純一郎に惹かれていきます。
2人は、めでたくお付き合いをすることとなったのですが、ある日、島谷に縁談が持ち上がります。
その縁談は、実家の経営の危機を救うための政略結婚でした。
島谷はすべてを捨て、みね子を選ぼうとしますが、みね子から親不孝さや考えの甘さを叱責され、2人の恋は終わりを迎えるのでした。
『ひよっこ』のあらすじ
【東京・すずふり亭・成長編】
島谷は東京を去り、島谷の部屋には、かわりに愛子が入居します。
実は、愛子は省吾に一目ぼれしており、お互いに意識する間柄になっていました。
そんなある日、店を訪れたテレビ関係者に頼まれ、みね子はCMに出演することになります。
偶然その場に居合わせた、店の客でもある女優・川本世津子に助けられたみね子は、世津子に父の失踪について話しますが、世津子はその話を聞いて、動揺した様子を隠せません。
後日、世津子の自宅に呼ばれたみね子は、そこで記憶喪失の実と再会します。
実は、ケガをしていたところを世津子に助けられ、そのままかくまわれていたのでした。
そして川本家を出た実は、しばらくみね子といっしょにあかね荘で暮らすことになります。
奥茨城村は、田植えの時期。
みね子から田植えのことを聞いた実は、帰郷を望み、みね子は、実を連れて帰郷します。
記憶をなくしてしまったままの実でしたが、家族の温かさに触れ、また矢田部家で家族として暮らしていくことを決意したのでした。
すずふり亭は、より一層忙しくなっていました。
店の忙しさを見かね、店の助っ人として、由香を呼び、鈴子や省吾を驚かせますが、それをきっかけに牧野家もまた、家族のきずなを取り戻していきます。
少しずつ、強くなり、積極的になっていくみね子。
それは、すずふり亭の見習いコックである前田秀俊の支えがあったから。
みね子と秀俊は、少しずつ距離を縮めていきます。
同じころ、世津子がスキャンダルに巻き込まれたことを知ったみね子は、秀俊らの助けを借り、世津子を助け出すことに。
その出来事をきっかけに、みね子と世津子は、わだかまりをなくしていきます。
そして迎えた、昭和43年。
みね子は、すずふり亭には欠かせない存在となっていました。
実から手紙をもらい、帰郷したみね子は、矢田部家が新しく花の栽培を始めたことを知ります。
仕送りはもう必要ないと言われたみね子。
今度は、自分のために人生の大きな一歩を踏み出すこととなるのでした。
朝ドラ『ひよっこ』の見どころ
みね子の成長
ヒロインみね子の高校時代から、およそ4年の月日を追った『ひよっこ』。
女の子が一番、大人として成長していく、密度の濃い時間を描いています。
家族のために東京に就職せざるを得なかったみね子が、出会うさまざまな人々、そしてさまざまな出来事によって、強く成長していく姿が丁寧に描かれています。
登場人物それぞれが見つけていく幸せ
登場人物それぞれが、幸せになっていく姿も、また、見どころの一つでしょう。
みね子を取り巻く、さまざまな人々を取りこぼすことなく幸せにしていく脚本は、秀逸です!
戦隊ヒーロー出身俳優が3人登場!
みね子がほんのり恋心を抱く警官役・竜星涼、みね子の初めての恋人役・竹内涼真、のちに夫となるすずふり亭の見習いコック役・磯村勇斗。
いずれも戦隊ヒーローとして活躍していました。
3人とも違った形でみね子を支えていきますが、その姿は、まさにヒーローそのもの!
3人とも、『ひよっこ』出演をきっかけに、幅広い層に人気を広げていくこととなりました。
朝ドラ『ひよっこ』その魅力とは
ヒロイン・みね子は、何か大きな偉業を成し遂げたわけではありません。
それでも、「誰かのため」を想って、優しく流れていくみね子の毎日は、見るものの心を温かくし、希望の灯をともしてくれます。
大切な人に会いたくなる、そして、大切な人と見たくなる……
それが『ひよっこ』の魅力です!
朝ドラ『ひよっこ』を見逃した方、もう一度見たい方は
こちらから視聴できます↓
今なら 見放題作品が31日間無料で視聴可能!
『ひよっこ』の他にも、過去の人気ドラマや映画もたくさん配信中ですよ。