日本ではハロウィン、クリスマス、バレンタインデーは祝われるようになったものの、
感謝祭(サンクスギビングデー)はまだそこまで馴染みがないですよね。
というか、11月の第4木曜日に家族みんなで集まって七面鳥(ターキー)の丸焼きを食べる
家庭なんて、日本にはそうそういないですよね(笑)
でも、アメリカ人やカナダ人にとって、感謝祭は大切な家族行事なんです!
そんな感謝祭(サンクスギビングデー)とは、いつでどんな行事で何が行われるのか、そして由来をまとめました。
目次
感謝祭(サンクスギビングデー)っていつ?
感謝祭とは、英語で言う「Thanksgiving Day」(サンクスギビングデー)です。
アメリカとカナダで祝われている祝日です。
七面鳥、英語でターキー(Turkey)を食べることから、「七面鳥の日」(Turkey Day)と呼ばれることもあります。
アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日にあります。
感謝祭(サンクスギビングデー)とはどんな行事?
アメリカでの感謝祭(サンクスギビングデー)はどんな行事?
簡単に言うと、感謝祭(サンクスギビングデー)というのは、食べられること、生きていることに感謝する日です。
感謝祭がアメリカの祝日と定められたのは1863年の時。
当時のリンカーン大統領が感謝祭を11月の最後の木曜日と定めました。
その後、ルーズベルト大統領が感謝祭を11月の第4木曜日としたのです。
昔の感謝祭は、教会に礼拝に行って神に感謝をする、と言う宗教的な意味合いが強かったです。
しかし、現代の感謝祭では宗教的な意味は弱くなってきています。
どちらかと言うと、家族や親族で集まる食事会、つまり家族と一緒に過ごす日、と言う意味合いの方が強いです。
日本で言うお正月みたいな感じですね。
各地の集会場でホームレスなどの恵まれていない人たちのために
温かい七面鳥の料理を提供するのも、感謝祭に行われることです。
感謝祭は木曜日ですが、ほとんどの州では翌日の金曜日も祝日とし、
木曜日〜日曜日、つまり4連休の感謝祭休日としています。
中には、前日の水曜日まで祝日して水曜日〜日曜日まで5連休とする州もあれば
ニューヨークのように感謝祭当日のみ祝日、とする州もあるのです。
食事・料理には七面鳥(ターキー)!
感謝祭には七面鳥(ターキー)を食べるわけですが、感謝祭の朝にはホワイトハウスで
大統領が2羽の七面鳥を殺される運命から恩赦する行事(Turkey Pardon)が行われます。
この慣習は1940年代から始まったものですが、
考えてみれば「殺される運命から恩赦される」ってなんか変ですよね〜
「何で殺される前提なんだよ!人間から恩赦されないといけないんだよ!」って、七面鳥も思っているはずです。
感謝祭=七面鳥(ターキー)と思われがちですが、それだけじゃないんですよ〜
他にも前述のかぼちゃを使ったパンプキンパイやインゲン豆のキャセロール、コーンブレッドなどたくさんあります!
何しろ家族みんなが集まる日ですからね、日本でいうお正月みたいな感じです(^^)
そんな感謝祭で食べられる料理や食事と、レシピについてはこちらの記事でどうぞ♪
テレビでアメリカン・フットボールの観戦
そして、感謝祭の日に七面鳥とともに欠かせないのが、テレビでのアメリカン・フットボールの観戦です。
NFL(National Football League)とAFC(All-American Football Conference)、
また大学のフットボールの試合まで、いくつもテレビで中継されます。
感謝祭にアメフトの試合が行われるようになったのは、NFLが始まりと思われることが多いですが、
実はこれを始めたのはアメリカの大学連盟。
すでに1876年にアメリカ大学連盟フットボール協会が、初めてアメフトの優勝決定戦を主催したのです。
その後、各地高校や大学でも感謝祭にアメフトの試合が行われるようになりました。
NFLが初めて感謝祭にアメフトの試合を主催したのは1934年のことですから、
実は大学がこの慣習を60年近く前から始めていたんですね。
ショッピング(ブラックフライデー)
感謝祭は、11月末と言うことで、クリスマスのほぼ1ヶ月前ですよね。
このひと月に消費者がクリスマスプレゼントを購入する準備をするため、クリスマスセールの前のセールとして、
金曜日から特別なセールが行なわれていきます。
この感謝祭翌日の金曜日が、日本でも最近有名になってきた「ブラックフライデー」です。
このブラックフライデーはものすごくたくさん物が売れる時期で、
一説では小売業の年間売り上げの半分がこのたった1ヶ月間に発生するとも言われています。
ひょえ〜!
年間売り上げの半分がたった1ヶ月で!(もう一度繰り返した・笑)
どれほどこのブラックフライデーに購入が集中するのかがわかりますね。
ブラックフライデーについてはこちら→ブラックフライデーとは何?日本とアメリカでの違いは
カナダでの感謝祭(サンクスギビングデー)はどんな行事?
感謝祭は、カナダでも祝われています。
独立戦争後にアメリカからカナダに移住した民族が感謝祭の習慣を持ち込みました。
カナダでは感謝祭は10月の第2月曜日ですが、
州によっては前の週の金曜日も祝日とし、金曜日〜月曜日まで4連休としているところもあります。
感謝祭(サンクスギビングデー)の由来
感謝祭(サンクスギビングデー)の由来は何でしょう?
1620年にピルグリム・ファーザーズがイギリスからマサチューセッツ州のプリマス植民地に移住した時、
厳しい寒さで食糧不足のため、たくさんの人が亡くなりました。
しかし、翌年、近くの先住民のネイティブ・アメリカン、ワンパノアグ族から作物の栽培知識を教えてもらい、
生き延びることができました。
その秋には沢山の収穫を得ることができたので、
ピルグリム・ファーザーズがワンパノアグ族を招待して神の恵みに感謝して一緒にご馳走を食べました。
これが、感謝祭の由来とされています。
実は、この時に食べられたのが七面鳥(ターキー)と収穫したかぼちゃだったことから
現在も感謝祭の日には七面鳥とかぼちゃを食べるようになったんですね。
まとめ
以上、感謝祭(サンクスギビングデー)とはいつでどんな行事なのか、またその由来についてでした。
ターキーパードン、つまり大統領が毎年2羽の七面鳥を恩赦する、というのは
ちょっとビックリな慣習でしたが、アメリカ人にとってどれほど感謝祭が大切な日なのか、よくわかりました。
ただ、祝日、バンザーイ!っていう日ではなく(笑)
家族で一緒に過ごす、大切な家族行事なんですね。
感謝祭とはどんな行事由来は?ただ七面鳥を食べるだけじゃない!
感謝祭は日本ではどう祝われている?アメリカやカナダとの違いは
感謝祭(サンクスギビングデー)については、こちらの記事も〜↑