育てている段階から見分けがつかなくなるくらい似ていると言われているのが、ディルとフェンネルです。見た目は本当にそっくりで、
並べてみても葉っぱの間隔が少し広めかなというのがフェンネルで、密集しているような感じがディルというくらいの違いで、どちらかがぽつんとあるとどっちかわからないくらい似ています。
ディルとフェンネルはそっくりなら味など何が違うのか、使い分け方や代用はできるのかをご紹介します。
ディルとフェンネルが似ている!味や香りの違いは?
ディルとフェンネルは見た目はほとんど同じですが、植物学的には違いがあります。
まず、フェンネルについて詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
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同じセリ科ですが、フェンネルはウイキョウ属で、ディルはイノンド属です。
また、フェンネルはどんどん大きくたくましくなる、育てがいのある多年草で大きさも1メートル以上になり、
ディルは花が終わるとおしまいになる一年草で、大きくなったとしても60センチ程度です。
味や香りの違いとしては、一口食べるとフェンネルは少し甘味を感じます。
そのため、お菓子にも使用されることがあります。薬のような香りが強くあります。苦みも少しあります。
そしてフェンネルのほうが少し固いです。ディルは少し酸味があり、フェンネルを少し弱くしたような感じになっています。
すっきりとしている爽やかな香りがします。種は辛味が強いです。味や香りは、フェンネルの方が強いです。
ディルとフェンネルの使い分け方
ディルは生の葉、種、ドライハーブ、そして花も使用することができます。フェンネルは葉と茎、種が使用されます。どちらも葉は魚のハーブと呼ばれており、魚との相性がとてもいいです。
ディルは魚の中でも特にサーモンとの相性がよく、使用されていることが多いです。ディルの葉は乾燥してしまうと、香りが少なくなってしまいます。
また、魚だけではなく野菜やお酢との相性もいいです。ですので、サラダやカルパッチョなどに使用しても美味しく食べることができます。また、爽やかな味ですので、チーズやヨーグルトなどのトッピングとしても合います。
フェンネルは甘めの香りが強くあり、魚の風味づけや臭みを消してその甘い香りで包むことから魚料理によく使われます。一緒に焼いたり、煮たり、添え物としても使用されています。
種では、ディルはピクルスの液にいれて香りづけとして使用されます。また、フォカッチャやパンなどを焼くときに風味づけにも使用されています。
フェンネルはお肉にすりこんで焼いても、スープにローリエなどのように風味づけでいれて使用されます。また、甘味があるため、クッキーなどのお菓子に混ぜても美味しく食べることができます。
効能はお互いに整腸作用と女性の場合には母乳の出をよくするという効果があります。
それに加えてディルは、気持ちを落ち着かせてくれる鎮静の効果があります。ですので、不眠症にも効果があるとされています。
フェンネルは整腸作用や母乳の出をよくするのに加えて、むくみの解消や食欲を抑えてくれるなどのダイエット効果と目の疲れをとってくれる効果があります。
効能に関しては少し違いがあるため、ご自身に合ったものを使い分けてもいいかもしれませんね。
ディルとフェンネルはお互い代用できるのか
ディルとフェンネルは味や香りが違っているため、同じ役割を果たせるわけではないのですが、お互いに魚料理に向いています。
また、風味も比較的近いので代用することはできなくはないです。
ちなみに、野菜のセロリも風味が似ているため代用することはできます。
ディルとフェンネルの味や違い・使い分けと代用:まとめ
見た目も風味もとてもそっくりなディルとフェンネル。
ですが、効能や育ち方、味などはよく探してみるといろいろと違いがありますね。代用することもできますが、それぞれの特徴に合わせて使い分けてみるのもいいと思います。
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